10月22日から開催された第18回「東京国際映画祭」。昨年から新設された注目の部門「日本映画・ある視点部門」は、東京国際映画祭が世界に向かって発信したい個性豊かな新作日本映画を上映する。今年は11本が上映されるが、そのひとつが、「キャッチボール屋」。
北野武や竹中直人の作品で助監督を務めてきた大崎章の監督デビュー作。

ひょんなことから、公園で“キャッチボール屋”なる奇妙な商売をはじめた青年タカシと彼のもとへ現れる人々。ある公園を舞台に、さまざまな人間模様がファンタスティックに交錯していく。

最近、雨続きだった東京地方は、この日朝から久々の快晴。チケットも売り切れの中、出演者の大森南朋、キタキマユ、松重豊、そして監督の大崎章による舞台挨拶がこの日行われた。
監督:「こんな天気の良い中、わざわざ映画を見に来てくれてありがとうございます(会場笑)。楽しんで見ていただける映画です、気楽な気持ちで見てください。」
大森:「“のほほん”として見てください。見終わった後、キャッチボールがしたくなるそんな不思議な映画だと思います。」
キタキマユ:「お芝居するのは初めてでしたが、笑いの絶えない楽しい現場でやりやすかったです。」
松重:「試写を見て、みんなニコニコした顔で映画館を出てきた。大崎監督が撮るということで、監督のことが、大好きなスタッフがぜひ一緒に!と集まって撮りました。僕ももちろんそうです。僕がキャッチボールが上手いか下手かということに関しては、映画を見て判断してください。(笑)」
この後話は、映画の内容とは別の“キャッチボール”の話題で盛り上がり、
監督:「見終わった後に、キャッチボールがしたくなったら、今日はぜひともやってくださいね。」と、上映前から会場が“のほほん”という気分になるような舞台挨拶となった。
最後には、客席から監督へたくさんの花束が届き、突然の出来事に、「すごい!すごい!」と大感激!

“のほほん”としたい方、ぜひこの映画で“のほほん”を体感してみてください。

(ナガシマトモエ)

□東京国際映画祭
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