『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』といった数々の傑作で、新しい映画の未来を切り開き、創造性あふれる現代の天才監督として高い評価を受けてきたテリー・ギリアムの7年振りの新作は赤ずきんやヘンゼルとグレーテルが住む19世紀の小さな村が舞台。そこで起きた謎の少女失踪事件を実在のグリム兄弟。ウィルとジェイコブが解明にいどむファンタジー巨編『ブラザーズ・グリム』。グリム兄弟を演じるのはマット・デイモンとヒース・レジャーのコンビ。事件の鍵を握る鏡の女王役としてモニカ・ベルッチも出演するなど豪華なキャストも話題になっている。
六本木ヒルズアリーナでひらかれたテリー・ギリアム監督の来日記者会見には、赤ずきんちゃん姿の上戸彩さんと一緒に馬車にのって会場に登場!作品の応援ゲストとして招かれた上戸にテリー・ギリアムも上機嫌「私の未来の妻です。」などといっておどける。『ブラザーズ・グリム』が大のお気に入りだという上戸は「グリム童話の玉手箱のような映画で、またもう一度グリム童話を読みたくなったし、くわしければくわしいほど楽しめると思います。」とコメントし、初めて披露した赤ずきんちゃんのコスプレも「こういう格好もなかなかできないので、うれしいです。」と笑顔をみせた。一方監督は、「あまりにも美しいすぎて、似合いすぎて、彼女をこの作品に足さないと・・・・。明日から撮影だ!」とまたまたおどけた。
おどけてばかりのギリアム監督だが、しっかり作品の話も。マット・デイモンの起用について「ロンドンに彼の出演する舞台を見に行ったとき、楽屋で「監督!なんで僕達は一緒に仕事をしていないんですか!!」と熱く詰め寄られたので、これは是非起用しないとと思ったんです。今までの彼とは違った笑いの才能もこの映画では見れると思いますよ。」とコメント。またヒース・レジャーについては「撮影監督の方から彼の芝居はすごい!と聞いていて、実際会ってみたら僕も同感でした。まだ若いけれど年を重ねるごとによさを増しているよね。」と語った。グリム童話については「小さいときに初めて読んだ本。僕の世界の見方のパターンを形作ってくれたのはこの本だね。その時からいまだにグリム童話の世界から抜け出せないでいるのかもしれない(笑)」
グリムの世界から抜け出せないでいる監督が描くおとぎ話の世界、あなたものぞいてみませんか?

★2005年11月3日、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

■作品紹介
ブラザーズ・グリム

□東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net