激突し合うふたりの仮面ライダー。新たな敵を前に、本郷と一文字はいかにして戦い抜くのか?
複雑に絡み合う人々の想いはやがてひとつの結果に集束していく。

1971年4月3日、ブラウン管に颯爽と姿をあらわした「仮面ライダー」。オンタイムで見た人も、そうでない人もその名は知るところだろう。
悪の秘密結社ショッカーが送り込む怪人に立ち向かう仮面ライダー1号=本郷猛と2号=一文字隼人の姿は、いつの時代も多くの子供たちに夢と希望と勇気を与え続けてきた永遠のヒーローである。
その「仮面ライダー」が今回、映画『仮面ライダー THE FIRST』となって登場!本作は、原作者・石ノ森章太郎が描こうとしていた“仮面ライダー”と呼ばれる改造人間たちのドラマに真正面から取り組んだ、まさに「THE FIRST」の名に相応しい作品なのだ。

第18回東京国際映画祭特別招待作品にも選ばれた本作の舞台挨拶が行われた今日、朝早くの上映にも関わらず多くの女性ファンを含む観客が押し寄せた。
そんな中、舞台挨拶に登壇したのは長石多可男監督、高野八誠さん(一文字隼人・矢野克彦〈二役〉)、黄川田将也さん(本郷猛役)、小嶺麗奈さん(緑川あすか役)、小林涼子さん(原田美代子役)、板尾創路さん(スパイダー役)、ISSAさん(悪の幹部役&音楽)。

ゲストたちは、朝から足を運んでくれたライダーファンの方々に感謝の気持ちを伝えつつ、作品への想いを一言ずつ語った。

監督:「今日は遠いところからわざわざお越し頂きありがとうございます。35年振りにスクリーンに帰ってきました。どうぞ思いきり楽しんで下さい。」

高野:「一文字隼人役の高倉け…あ、高野八誠です!(笑)今回はライダーたちの真のドラマが描かれるということでまさに原点とも言える作品なので、この役で出演でき本当に幸せです。ぜひ楽しんで下さい。」

黄川田:「朝早くからどうもありがとうございます!35年振りに復活です。今回は、続編でもリメイクでもないので、皆さんには新しい本郷猛の姿を見せられたらと思います。愛とは何か、本当に美しいものとは何か、という事を感じて頂ければと思っています。」

小嶺:「昔から子供達はじめ、多くの人に愛され続けてきたこの作品に、自分も出演する事ができ大変光栄に思います。皆さんぜひ楽しんで下さい。」

小林:「映画の中では、私とウエンツ(瑛士)君がとてもラブラブしているので(笑)、その雰囲気に浸りながら今日はお帰り下さい。」

板尾:「クモ男やりました板尾です。僕はこの映画を観て、35年前TVで観た時と同じくらいの衝撃を受けました。最後まで瞬きせず見て頂きたいです。」

ISSA:「僕は本当は仮面ライダー役がやりたかったんですが、どうやら身長が足りなかったらしくて…まだまだ伸ばしていきます!本作はとてもきれいな映像と音で魅せます!最後に僕たち(DA PUMP)が歌う主題歌も流れるのでどうぞ注目してみて下さい。」

監督・キャストは笑いを交えながら挨拶を交わし、とても和やかな舞台挨拶となった。
本作は今までとはまた違った、ライダーの心の奥底に潜む悲哀を描いた作品。
今までライダーを愛し続けてきたファンたちも本作を観て、本当のライダーの素顔を知る事ができるのだろう。

(菅野奈緒美)

◇作品紹介
仮面ライダー THE FIRST

□東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/index_j.html