10月5日(水)、ディズニーの最新作アニメーション『チキン・リトル』の日本語吹替え版に挑戦した中村雅俊さんのアフレコ記者会見がディズニーチャンネルのスタジオで行われた。今回中村さんが挑戦するのはチキン・リトルの父親であるバック・クラック役。芸能生活32年を迎える中村さんだが、意外にも声優には初挑戦と言うこと。声優の難しさ、楽しさを語ってくれた。

声優初挑戦の感想を聞かれて、「正直なところ、すぐに出来るかと思っていました。ところがやってみるととても大変で、声を合わせたり、感情を入れていくのが難しかったですね。新人の頃に戻ったような気持ちで挑戦しました。」と語った。「このバック・クラック役を演じるにあたって、自分自身が父であるということはとても重要な要素になったと思います。自分も父親ですから、しゃべる言葉に重みはおけたかと思います(笑)」と、苦労したからこそ、面白かったと話す中村さんの自信の程が伺えた。

映画『チキン・リトル』では、主人公であるチキン・リトルと父親の関係がとても重要なものとして描かれており、実生活でも4人のお子さんの父親である中村さんには、親子関係に関する質問が多くされた。実際に子供を持つ親としてこの映画をどう感じますか?と質問されて、「親が子供に対する気持ちは世界共通だと思います。(このバック・クラックのように)どの親も心配性なんです。愛情はあっても、子供が理解できない、自分の思い通りにならないというジレンマはだれにでもありますよ。」と話した。

中村さんが今回、声優に初挑戦するきっかけとなったのは、末娘さんからの一言であったということ。「最初は声優の話にあまり乗り気ではなかったのですが、娘に話したら既にチキン・リトルを知っていて、とても好感触だったのでやってみようと思いました。声優に初挑戦してみて、色々な発見がありました。各キャラクターの表情がとても豊かで、毎回、驚きながらアフレコをしていたんですよ。
うまく出来あがったと思うので、娘には12月の公開を楽しみにしていて欲しいですね。」と、笑顔で語る顔は、まさに優しい父親のものだった。

2005年12月17日(土)より 丸の内ピカデリー2他全国ロードショー

◎公式サイトのURL
『チキン・リトル 』