『HERO』『LOVERS』に続く武侠映画の超大作第3弾、『セブンソード』のジャパンプレミア試写会が9月28日新宿ミラノ座にて行われた。
不朽の武侠小説「七剣下天山」を原作にした本作はマーシャル・アーツ満載の壮大な物語。ストーリーの力強さと意外な展開に感動したツイ・ハーク監督はすぐに映像化したい衝動に駆られたという。本格アクション映画であるとともに愛、憎しみ、友情・・・人間のあらゆる感情が描かれ、人間の在り方や生きる価値についても深く掘り下げられた内容となっている。会場は待ちわびたファンで熱気に溢れていた。

舞台挨拶には監督のツイ・ハーク、主演のレオン・ライ、ヒロインであるチャーリー・ヤンの代わりに今回来日したドニー・イェン、プロデューサーのナンスン・シー、音楽を担当した川井憲次がマスコミ関係者と来日を待ちわびていた多くのファンの前に姿を現した。インタビューでは一人ずつ次のようにメッセージを残している。

ナンスン・シー:「(ツイ・ハーク監督とは夫婦揃っての来日になるわけですが夫として監督はどうですか?という質問に)監督とは三つの関係があります。一つは仕事仲間、二つ目は夫婦、三つ目は友人という関係です。おすすめは友人。彼は忙しいから家庭を顧みない人なので(笑)でも奇抜なアイデアを考えてそれをすぐに実現させてみせるから友人としてアイデアを聞くのはおもしろいんですよ。みなさんも彼のお友達になってください!」

ツイ・ハーク監督:「私自身も武侠映画のファンで、みなさんに今までに観たことのない新しい武侠映画をお見せしたいという思いがありました。この映画を通じて新しいジャンルを確立できたと思います。」

ドニー・イェン:「(会場にきてくれた日本のファンに)日本のファンのみなさん、大好きです。情熱を持って応援してくれて感謝しています。映画の中で今回の私の挑戦は韓国語と乗馬でした。(ラブシーンも大変ではなかったですか?という質問に)それなりの経験がありますので(笑)非常に情熱的なラブシーンを今回お見せできると思います。」

レオン・ライ:「今日駆けつけて来てくれたファンのみなさんに感謝します。自分もきっとみなさんもツイ・ハーク監督の作品のファンだと思いますが、製作した作品に出演するのは今回が初めて。十数年来の願いが叶いました。環境が厳しいロケでしたがベストを尽くしたのでそのおもしろさを味わってほしいです。」

川井憲次:「武侠映画は今回が初めてでしたが、音楽は監督と何回もやりとりしてできたものです。みなさんぜひ、楽しんでいってください!」

会場のファンの熱気に応えるように終始笑顔で手を振っていた5人。そして彼らのインタビューから本作のおもしろさに相当な自信がうかがえた。監督曰く、武侠エンターテイメントとして新しいジャンルの映画がここに誕生したと言える。

(養父真紗子)

☆2005年10月1日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開中

□作品紹介
 セブン ソード