一人の転校が決まった。それもアメリカへ。ずっと続いていくような気がしていた仲間との時間に、リミットが出来てしまった——。これをきっかけに微妙に動き出す9人の15歳たち。その不器用な想いをフレッシュなキャストたちが自然に爽やかに演じている『青空のゆくえ』の舞台挨拶が、本日シネ・リーブル池袋にて行われた。

上映後、満員の観客の前に制服姿のキャストが登場!森田彩華さん(速水有美役)、中山卓也さん(高橋正樹役)、多部美華子さん(河原春奈役)、佐々木和典さん(杉浦雄大役)、悠城早矢さん(鈴木貴子役)、西原亜希さん(市田尚子役)、そして「引率の先生です」と笑う長澤雅彦監督が拍手で迎えられた。

森田さん:「みんなで仲良くやっていくことができました。それが伝わったのではないかと思います」
中山さん:「この映画で、役者としても人としても成長できたと思います」
多部さん:「映画出演は2作目だったので、撮影を楽しめるようになりました」
佐々木さん:「同世代ばかりだったので馴染めるか不安でしたが、楽しい思い出ばかりになりました」
悠城さん:「現場で監督から演技を教わることができたしキャストとも仲良くできて良かったです」
西原さん:「役名をもらって映画に出たのは初めてでした」
監督:「ずっと、“タイムカプセル”。開けるまで続けていきたいです」

それぞれ一言ずつコメントしていく中、話は“初恋”に。すると監督が「自分の青春がつまらなかったからこそ、こういった青春映画とか初恋を撮るんですよ。僕の好きだった子が、親友のことを好きでね——」とキャストそっちのけで切々と語り始め、一同爆笑する場面も。森田さんは「わたしは“おませさん”でした。今は積極的じゃないんですけどね」と、悠城さんは「ブラピのように、強くていざという時に守ってくれるひとがすき」と自分の恋について話し、続けて中山さんが「僕の初恋は最近です」と言うと「えーっ」「まじー?」とにわか中学校の教室のように盛り上がり、映画の中とはまた違ったフレッシュな面を見せてくれた。

避けられない別れを前にした15歳たちの心の動きのどれかに、あなたもきっと共感できるはず。オススメの一本です。
(Miwa Muramatsu)

■2005年9月17日(土)よりシネ・リーブル池袋他にてロードショー
□作品紹介 『青空のゆくえ』
キャストインタビュー