愛し合う運命。そして、殺し合う運命…。伊賀と甲賀、敵対する<忍>二大勢力の次期党首の男女が、互いの身分を知らずに恋に落ちる。戦いの時が迫る中、ふたりは果たしてどうなるのか…?

山田風太郎氏の傑作小説「甲賀忍法帖」の世界観が『SHINOBI』として見事映画化され、本日丸の内プラゼールにて公開初日を迎えた。登壇したのは、下山天監督、仲間由紀恵さん(伊賀の朧役)、オダギリジョーさん(甲賀の弦之介役)、椎名桔平さん(薬師寺天膳役)、黒谷友香さん(陽炎役)、坂口拓さん(夜叉丸役)、虎牙光揮さん(筑摩小四郎役)の7名。それぞれモノトーンを個性的に着こなした役者たちが、観客の前に姿を現した。

満員御礼の会場に向けて、まず監督が「時代劇を変えるものになる」と熱い口調で語り出し「実はハリウッドからリメイクの話がきまして」とホットニュースを嬉々として報告。それを聞き、オダギリさんは静かに驚いている様子。仲間さんは「びっくりしました!(笑)いいスタートを切れたのでは」、椎名さんは「まもなく“世界の『SHONOBI』になるわけですね」。黒谷さんも「すごいニュースが飛び込んできましたね!いい映画に出演できてよかったです」とにっこり。本作を「宇宙のように壮大な映画です!」という坂口さんは「実は明日髪を切ろうかと思っていたんですが、もうちょっと切らないでおこうかな(笑)」とリメイク版でも夜叉丸役を演じる気満々。ハリウッドデビューを企む発言に笑いが起こる。虎牙さんは「楽しい現場で、いい作品になる確信がありました」と控えめながらも自信を見せる。

監督は「“オールジャパン”“ジャパンオリジナル”“ジャパンビューティー”の3つの合言葉を作って、一丸となってやりました。今日の初日に、こうやってひとつの結果を頂けました」と、仲間さんは「ワイヤーにつられたり乗馬をしたり、新しいことにチャレンジできました。独自の世界観のために衣装などこだわって出来た作品です」と、そしてオダギリさんは「さっき控え室に、スタッフの方々が来てくれたんです。想いがないと来ないですよね。愛される作品でよかったなと思います。(皆さんも)心躍る経験になるのでは!」とお客さんにメッセージを贈る。

この映像美、このスピード感、そして惹かれあう想いの切なさ。時代ものとはいえ、新鮮さ溢れるこの作品をどうぞご覧下さい。リメイク版の情報も、今後ご注目ください!
(Miwa Muramatsu)

■2005年9月17日(土)より、丸の内プラゼール他全国にて大ヒット公開中!
□作品紹介 『SHINOBI』