日中の豪華キャストが集結した本作『アバウト・ラブ/関於愛』の初日舞台挨拶が恵比寿にある東京都写真美術館にて開催された。
本作は【東京編】【台北編】【上海編】3つラブストーリーから成り立っている。
その中から本日は、【東京編】から下山天監督(『SHINOBI』)、台北で絶大な人気を誇る俳優チェン・ボーリン、伊東美咲、【台北編】から加瀬亮、【上海編】から塚本高史(『深紅』)が超満員の劇場に姿を見せた。監督・キャストが舞台へ登壇すると、女子高生たちが中国語で書かれた応援メッセージを振り上げ黄色い声で叫んでいたり、伊東美咲ファンからの熱い声援も響き渡っていたりして場内はまさにヒートアップ状態。
そんな中、早速本作についての質問が投げかけられた。

Q.思い出に残っているシーンは?
チェン:「渋谷の交差点のシーンです。赤信号のうちに演技をしなくてはいけなかったから緊張したよ。自転車に乗り続ける事も大変で、監督のおかげで随分体が鍛えられました(笑)」
加瀬:「嫌だったのは現場に台湾の役者の方が代わる代わる見学に来て、僕が駄目だしされているのを見て笑った事です(笑)役者の前でリハーサルするのは緊張しますね。監督には、【東京編】と【上海編】には絶対負けるな!と言われました(笑)」
塚本:「これが上海スタイルなのか分かりませんが、おなか減ったらすぐ“ごはん”って感じでした。あと少しで撮影が終わりそうなのに“ごはん”なんですよ(笑)それが僕は印象深いですね。後は色々な国の言葉が喋れたらいいなって。勉強しようかな?ま、そんな気はあまりありませんが…(笑)」
Q.本作に出演して得た事は?
伊東:「コトバが伝わらなくてもハートで通じあえればそれが1番!本作を通じてそういった事を感じました。チェン・ボーリンはとても日本語が上手になったね!」
チェン:「素晴らしい日本の女優さんと知り合えた事と、僕の面倒を見てくれる人(伊東)に出会えた事!!」

和気あいあいとした雰囲気で進んでいく中、最後に監督は「やっとこの日が来た感じです。アジアのあらゆる国で公開され大好評を得た本作は、釜山映画祭でもワールドプレミア上映されました。今日はこの日をとても嬉しく思います。この映画は触れ合いの映画だと思っています。嬉しい気持ちや悲しい気持ち全てを含めて、出会って触れ合うというのはとても大切な事だと感じられる作品になったと思います。」と語った。

コトバより大切なもの。
3つのラブストーリーの中で自分にぴったりはまる物語がきっとあるはず…

※2005年9月17日から東京都写真美術館、池袋シネマサンシャイン、立川シネマシティ他、全国公開中

(菅野奈緒美)

◇作品紹介
about love アバウト・ラブ/関於愛