「ブルース・ウェバー」
彼は80年代に写真家としてデビュー。カルバン・クラインの広告キャンペーンで、時代の空気を鋭敏に切り取ってみせた“ファッションをアートに変えた男”。写真活動と並行して映画制作を続け、ドキュメンタリー『レッツ・ゲット・ロスト』で映画作家としての実力も証明した。
ブルース・ウェバー最新作『トゥルーへの手紙』は、9・11事件の恐ろしい世界情勢を背景にし、自分の愛犬たちへの愛情を追体験するために作られた。

2005年9月に青山旧紀伊国屋跡地特設ミュージアムにて、ブルースとキネティックがプロデュースする「The True Store and Gallery」がオープンする。本作『トゥルーへの手紙』の公開に併せて展開されるこのプロジェクトは“犬を通して世界の平和を考える”をテーマに約1ヶ月半、ブルースの写真作品の展示、短編映画上映、グッズの販売、などが行われギャラリー・スペースとショップ・スペースの二棟に分けられた間の中庭ではドッグ・ラン・カフェも用意されるなど愛犬と心置きなく楽しめるよう工夫が施されている。

本日、来日を果たしこの作品『トゥルーへの手紙』で監督・脚本を務めたブルース・ウェバー、製作総指揮を務め、ブルースと公私に渡って長きのパートナーであるナン・ブッシュが愛犬を抱き抱え登場。多くのマスコミを目の前にし犬たちも興奮状態。「僕はいつもなら受ける側でなく、そっち側(撮る側)の立場なので撮りたいです(笑)人前でしゃべるのは苦手なので緊張します…(苦笑)でも今回こうして日本に来る事ができて嬉しいです。そしてこれだけのマスコミの数に圧倒されています。昨晩2匹の犬と電話で話したのです。旅に出る時にはいつも電話するのが習慣で、私の声を聞かせて僕も犬たちの音を聞く、そうするととても安心するのです。あと写真展についてですが、僕はクオリティが完璧でなくても良いと思っています。それはフィーリングが通じ合えば良いと思うからです。」と語ったブルース。それは愛犬たちに優しく語りかけるかのように柔らかい口調でとても印象的だった。

☆ブルース・ウェバー展“The True Store and Gallery”☆
9月16日(金)〜10月30日(日)開催 OPEN:11:00〜20:00

※2005年10月1日、シネマライズほか全国順次ロードショー!
(菅野奈緒美)

◇作品紹介
『A LETTER TO TRUE トゥルーへの手紙 』