———これは奇跡の実話。
本年度アカデミー賞最有力の呼び声高い本作『シンデレラマン』は、家族の幸せだけを願っていたら、いつの間にか“アメリカの希望”になっていた…
そんな父親の物語である。

プロモーションの為に4度目の来日を果たしたのは、『コールドマウンテン』の演技で初のオスカーに輝き、本作ではラッセル・クロウ演じるジム・ブラドックの妻メイ役を好演したレネー・ゼルウィガー。
会見の場に姿を見せたレネーは、「ブリジット・ジョーンズ」シリーズで見せたあのぽっちゃりとした体型とはうって変わって、ほっそりとした白い足をワンピースの裾から覗かせ、満面の笑顔で「これほど多くの方に集まって頂きとても光栄!私はこの映画に出演できた事を大変誇りに思います。」と挨拶を交わす。

Q.アカデミー賞最有力の呼び声が高いという事で、手応えは?また賞は狙っていますか?
レネー:「オスカーは意識してないわ。考えてもいないわね。でもそう言ってくれてとても嬉しい。私は本作を観て何かインスピレーションや感動を感じてくれたり、みんなからの反応が良い事が1番嬉しい。だからそれ以上の事は考えていないの。」
Q.結婚おめでとうございます!!本作は妻役という事で、ご自身の結婚と関連付けて意識した事は?
レネー:「本作は私が結婚する1年前に撮ったの。だから撮影中何か意識したり考えたりした事はないわね。でも、今後は結婚した事によって作品へのアプローチも変わるかもしれないわ。」
Q.本作に出演を決めたキッカケは?
レネー:「脚本を読んだのは1997年だった。私はとても感動して、これはユニークでシンプルで私が1番好きなジャンルだと思ったの。人間の生き方を改めて考えさせてくれる物語で、最近このような映画は少ないのでとにかく参加したい!そう思ったの。それに今までこういった役をやった事がなかったから私にとってもチャレンジだったわ。」
Q.素晴らしいキャストやスタッフに囲まれて
レネー:「今回このような素晴らしい方々と一緒にお仕事できた事はすごい喜びよ!これは現実?!とほっぺをつねったりしたくらいだもの(笑)ラッセルは毎日毎日トレーニングをし、現場にも走ってくる日がよくあったわ。それくらいボクサーになりきっていたの。監督のロンは優しくて頭が良く、仕事に対する熱意もすごくて、それがみんなに感染してみんな仕事を楽しんでいたわ。現場は静かで良い緊張感を持ち、想像力をかき立てられるエキサイティングな空間だったわ。」

数々の質問にも、記者一人一人に丁寧に受け答えをし、常に“ありがとう”と言うお礼の言葉を忘れない。ハリウッドで大活躍している大女優のそんな素顔がとても印象的だった。

※2005年9月17日(土)より丸の内ピカデリー1ほか全国ロードショー

(菅野奈緒美)

◇作品紹介
シンデレラマン