ファンが長年待ち続けていた、“ゾンビの生みの親”ジョージ・A・ロメロ監督最新作『ランド・オブ・ザ・デッド』が8月27日(土)より公開される。これを記念して、ゾンビ3部作から『ゾンビ』『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』を上映する「オールナイト前夜祭<Night of the Zombies>」が、26日(金)に行われた。そしてゲストにみうらじゅんさんと中原昌也さんを迎え、ジョージ・A・ロメロの世界について語るトークショー、みうらじゅんさんが審査員長を務めるゾンビのコスプレコンテスト、高橋ヨシキさんデザインの“ゾンビアロハ”の限定販売なども開催。会場にはロメロファン、ゾンビファン、ホラーファンたちが大勢駆けつけ、会場は開始前から異様な熱気に包まれていた。
 
 最近あらいぐまの風太くんを見に千葉の動物園へ行ったきたと話すみうらさん。『ランド・オブ・ザ・デッド』「泳いでいるシーンで、クロールなのかな平泳ぎなのかなと思っていたら意外と浅かったっていうのがおもしろかった」「デニス・ホッパーが鼻くそほじくっているところに注目。しかもアドリブというからすごい俳優さんです」と独自の視点で見どころを語る。そしてロメロ3部作の最終章『死霊のえじき』について、「『死霊のはらわた』が流行ったからこの邦題になったんでしょ?これは変えるべき!死霊とゾンビは違うんですよ」とロメロ作品への愛を見せた。一方の中原さんは「花火には驚きましたね(笑)。誰が花火を作ってるんでしょうね? ロメロのゾンビを全部見直そうと思ったんですけど、『Mr.Boo』のBOXがきちゃって…。やばいと思って『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』だけ見直しました。最初に入ってくるゾンビが田中邦江に似ているというでっかいトピックがあります(笑)」。見る側によってあれこれ想像を膨らますことができるのもゾンビ作品の魅力だ。
 
 そしてトークショーに引き続き行われた「ゾンビ コスプレ大会」では、カラーコンタクトを入れて入魂のコスプレをする人、すっかりゾンビになりきっている人、個性たっぷりのコスプレをする人たちが登場。「自分なりのゾンビの声をやって」(みうらさん)といった抜き打ちがあるなど、会場は終始笑いで包まれていた。
(yamamoto)

☆『ランド・オブ・ザ・デッド』はみゆき座ほかにて絶賛公開中!

□作品紹介
『ランド・オブ・ザ・デッド 』