フィンランドで動員数35万人という歴代興行成績を更新する大ヒットを飛ばした『ヘイフラワーとキルトシュー』。童話をもとにした本作は、キュートな姉妹と風変わりな大人たちが繰り広げる物語や、色彩豊かでポップな映像など魅力がたくさん詰まった作品だ。8月23日(火)に開催された来日記念パーティーにはカイサ・ラスティモ監督と作中で主人公の姉妹を演じたカトリーナ・ダヴィ(ヘイフラワー役)、ティルダ・キアンレト(キルトシュー役)が登場、そして本作の翻訳監修をしたモデルのSHIHOさんが花束贈呈役として駆けつけた。

カイサ・ラスティモ監督:「日本でも上映されるとは思っていませんでした。フィンランドで映画が公開された時、ビジネスマンが涙を浮かべて映画館を後にしているのを見て、とても驚きました。その後で、上映する映画館が増えていきました。撮影は困難なものになると初めは思っていました。小さな女の子たちがちゃんと演技が出来るかと心配だったからです。彼女達は当時5歳、7歳でしたから。なので撮影をするよりは一緒に遊ぶということを念頭において進めました。今彼女たちは優れた俳優となって、かけがえの無いパートナーとなりました。」

カトリーナ・ダヴィちゃん(ヘイフラワー):「こうして日本に来れてとても嬉しいです。フィンランドと違うのでとても興味があります。例えばフィンランドには日本は高いビルがあるので、みんなで見れて楽しかったです。映画製作の中で学んだことはたくさんあるのですが、新しいテクニックですとか、カメラアングルとかおもしろかったですし、色んな人と出会えたことも良い経験になりました」

ティルダ・キアンレトちゃん(キルトシュー):「日本で公開されるのがとても嬉しいです。日本に来ることはめったにないので、嬉しく思うばかりです。お姉さん役のカトリーナは、休憩時間も撮影中もいつも一緒にいてくれて楽しかったです。おしゃべりをしたりお絵かきをしたり人形遊びをしたり…近くにあるおもちゃでいろんなことをして遊びました」

SHIHOさん:「皆さんの来日をとても楽しみにしていました。カトリーナちゃんとティルダちゃんの身長が伸びていてとても驚いています(笑)。作品は色がキレイで、かわいくて、家族の日常を描いてはいるんですが夢のある映画だなあと。素敵な映画を日本に届けてくださって本当にありがとうございます。翻訳は主にヘイフラワーとキルトシュー2人の役を監修したんですが、あまり考えすぎず直感を大切にしながら取り組みました」

 撮影から4年が経った今、カトリーナちゃんは12歳、ティルダちゃんは10歳に。SHIHOさんが語った通り大きくなった2人だが、その愛らしさはまだまだ健在。会見後、パーティーに来てくれたお礼として2人がチョコレートを配って回ると、受け取った人々の誰もが「カワイイ!」の声をもらしていた。
(yamamoto)

 ☆『ヘイフラワーとキルトシュー』は10月よりシネ・リーブル池袋ほか、全国ロードショー!