『怪談新耳袋』は、当代随一の怪異蒐集家、木原浩勝と中山市朗の二人が、全国から収集しセレクトした本当にあった怖い話「新耳袋」を原作として、BS-iで放送された怪談ショートフィルムである。その『怪談新耳袋 劇場版』が、なんと2005年に長編作品『幽霊マンション』として登場する。

本日『幽霊マンション』の初日舞台挨拶が六本木俳優座劇場にて開催され、ジャパニーズ・ホラー好きの多くの観客が詰めかけた。
登壇したのは本作で主演・愛実を演じ、BS-i人気ドラマ「ケータイ刑事 銭形泪」でも注目を浴びる人気アイドル黒川芽以。そして『怪談新耳袋』にファーストシーズンから参加しているTBSドラマの鬼才・吉田秋生監督。

吉田監督:「『新耳袋』は実際に怖い体験をした人の話をまとめたもので、この『幽霊マンション』の話も実際ある“京都の幽霊マンション”のエピソードからなっています。実在するもの、そして実際にそのような恐怖体験をした人の話を基にしているので忠実に映画化が出来たと思っています。でも私は単なる再現映画は作りたくなかったのです。きちんとストーリーを持った映画、他のホラーとは違う映画を作りたかったのです。これは主人公の女の子の魂の話です。これを観て少しでも面白いと思ってくれたならそれ以外は何も言う事はありません。」

黒川:「『幽霊マンション』もそうですが、『新耳袋』は実際本当にあった話なのでとても怖いです。でも、この台本を読んだ時にただ怖いだけでなくストーリー性があると感じたのです。最後は予想もつかない展開になっているので楽しんでもらえると思います。私はホラーが本当に駄目なんですが、これはホラーが全然駄目な人も逆にホラーが大好きという人も楽しんで頂けると思います。ホラーの映画を撮る時って、なにかハプニング的なものがあると言いますが、本作の撮影中にはそういったものは何もなくて本当にホラー?というほど現場は楽しかったです。」

劇場のロビーには、本作の特殊メイク造型・西村喜廣のブースもあり観客の目を惹いていた。
また『怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション』の公開を記念して劇場イベントも盛り沢山!
■俳優座劇場 いずれも19:00の回上映前
8/16(火)古典落語◎柳家喬之助
8/17(水)トークショー◎木原浩勝
8/18(木)トークショー◎木原浩勝×中山市朗
8/19(金)トークショー◎木原浩勝×
8/21(日)古典落語◎柳家喬之助
☆シネカノン有楽町、渋谷シネ・ラ・セットでもイベント有り!

(菅野奈緒美)

※六本木俳優座劇場にて8月21日(日)まで公開中!8月20日(土)〜渋谷シネ・ラ・セットにてロードショー、シネカノン有楽町にてレイトショー開始!

◇作品紹介
怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション