“絶対恐怖NEW GENERATION THRILLER”『プレイ』『ブース』の2作が完成し、8月12日(金)記者会見が行われた。“絶対恐怖NEW GENERATION THRILLER”は、「旬のキャスティング、新たな監督、刺激的な音楽を融合させ、“恐怖”を通して人の“心理”を描き出す」というもの。「ジャパニーズホラーと言われている中で、違ったものを作りたかった」とはプロデューサー談。「描かれる恐怖は幽霊だけでなく、自分自身。ジャパニーズスリラーと呼ばれるような幕開けになれば」と続けた。なお、“絶対恐怖NEW GENERATION THRILLER”第3弾の主演には塚本高史さんが決定しているとのこと。
 
 完成記者会見には『プレイ』主演の玉山鉄二さんと佐藤祐市監督、『ブース』主演の佐藤隆太さんと中村義洋監督が登場。佐藤監督は『僕の生きる道』『大奥』『ウォーターボーイズ』など大ヒットドラマを手掛けてきた期待の演出家で、「僕にとって初めての劇場作品。寝ずに、渾身の力を込めて作りました。劇場にぜひ足を運んでいただければと思います」と挨拶。一方の中村監督は『日野日出志怪奇劇場わたしの赤ちゃん』『あそこの席』『@ベイビーメール』など注目のホラー作品を手掛けてきた新鋭。「現場は佐藤くんがブースの中にいて、僕は外でタバコを吸っていたり…(笑)。まさに本編の中の空間のような緊迫した現場でした。そこらへんを感じ取ってもらえたら」と語った。
 
 「自分のわがままで本を作る段階から関わりました」と語ったのは『逆境ナイン』『NANA』などで活躍中の玉山鉄二さん。『プレイ』が初のホラーということで気合十分で参加したようす。「ホラーだけで終わらせない“何か”を加えようと何度もディスカッションをしたりも。鋭いメッセージを込めた、泣けるホラーになっていると思います」と語った。玉山さんは心に闇を抱く誘拐犯を演じる。
 『木更津キャッツアイ』『ローレライ』など多くの話題作に出演している佐藤隆太さんは、本作で映画初主演を果たすことに。「映画が大好きでそこから俳優をやりたいと思っていました。なのでエンドクレジットの最初に自分の名前が出たとき、むちゃくちゃ鳥ハダが立ちました!」と感慨深げ。佐藤さんは、今回、誰にも明かすことの出来ない過去を背負う人気パーソナリティーを演じた。「ホラー作品といいながらも、誰もが自分に当てはまる部分があると思ってしまうような、内面的なことを描いています。現場は控え室もないくらいとてもせまくて落ち着ける場所がなかったんですが。その追い詰められていく感じが作品と合っていて反対に良かったと思います」。

また、記者からの質疑応答中に、佐藤さんから玉山さんに質問をするという場面も。ホラー作品に怖い話はつきもの。そこで佐藤さんは「僕たちの現場は何もなかったんですけど、『プレイ』の方は怖いことになかった?」と聞くと、「現場は特に何もなかったけど、でも泊まった民宿の方が怖かった」と玉山さん。その答えに佐藤さんが爆笑するなど、ホラー映画の記者会見ながら会場が和んだ瞬間だった。
(yamamoto)

☆『プレイ』『ブース』は、今秋シネマライズにて連続レイトショー!

□作品紹介
『プレイ』
『ブース』