skipシティ国際Dシネマ映画祭でアメリカから出品されたコンペ作品『レッド・コックローチズ』が上映され、監督のQ&Aが行われた。
ミゲル・コユーラ監督は、キューバ出身で多数の短編映画を製作、数々の賞を受賞しており、今回が長編初監督作品。撮影に1年、ポストプロダクションに1年かけた力作、3部作で構想しており、その1部にあたるそうです。

−−−作品にこめたテーマは?
ミゲル・コユーラ監督「キューバにいたときに小説を執筆したものが原作になっており、その長編小説の3部作のうちの1本を映画化したものです。この映画では監督が過激でかつ極端な人間関係を描いたもので、観客に対して沢山の答えを与えるものでなく、沢山の質問を投げかけた作品です。答えを与えてしまうと映画がもつ不思議さミステリが殺されてしまうので、インターアクティブンな映画です。」

−−−妹役の彼女は不思議な魅力を持っていますが、実際の彼女は?
ミゲル・コユーラ監督「オーディションで決めました。いわゆる美人は好きでないのですが、エッジの来ている女性を探しました。実際の彼女は、演じるキャラクターとは異なります。」

−−−予算の2000ドルは?
ミゲル・コユーラ監督「アメリカでは、俳優組合のユニオンがあり、使った俳優がユニオンに加入しており、そこに支払った1000ドルと、残りはグリーンスクリーンを使った金額です。」

アート的な映像表現の中に監督の描く悪夢が斬新な映像表現で映し出されている本作は、監督のアイディアがふんだんに取り込まれている。
(YAS)

□SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2005
http://www.skipcity-dcf.jp/