原作コミックはベストセラー、主題歌のCDは常に上位チャートを独走、DVDはミリオンセラー!と、各界で”ハガレン現象”を巻き起こした『鋼の錬金術師』の劇場版が、7月23日ついに公開となり、有楽町、丸の内ピカデリーにて初日舞台挨拶が行われた。

《何かを得るためには同等の代価が必要となる》

『鋼の錬金術師』は、”錬金術”が発展した異世界で、
失ったものと真実を求めて旅を続ける、
ふたりの兄弟の成長と絆を描いた物語。

TVの最終回では、運命に翻弄され引き離された兄エドワード・エルリックと弟アルフォンス・エルリック。それでも「努力という代価」を信じ、再会を期して前に進もうとする兄弟の姿がファンに感銘を与えた。

劇場版はTVアニメのスタッフ&キャストはそのままに、小栗旬、沢井美優、かとうかずこら、新しいキャストを加え、より一層スケールアップ!

エドワード・エルリックが飛ばされてしまった先は西暦1923年。第一次世界大戦直後のドイツ・ミュンヘンという『現実世界』を舞台に、エドやヒューズ等おなじみのキャラクターや新キャラクターたち激しく絡みあい、最大最強のバトルが始まる…

上映終了後壇上に、水島清二監督、朴 路美、釘宮理恵、小栗旬、沢井美優、かとうかずこらが登場。客席からは黄色い声援と拍手が湧き、場内は一気に熱気を帯びた。

初日を迎えた感想を聞かれ、エドワード・エルリックを演じた朴は「公開が待ち遠しかったような、不安なような微妙な気持ちです。『鋼の錬金術師』は、アニメあっての劇場版ですが、アニメと違ったパワーがあると思います」

エドワード・エルリックの弟アルフォンス・エルリック役の釘宮は「ついに公開となり、あとは皆さんに託す感じです」

今回声優に初めて挑戦した小栗旬は、自分が作品をぶち壊したみたいで申し訳ないと恐縮。釘宮が声を演じるアルフォンスに良く似た『現実世界』に住む学生役ということで、「釘宮さんみたいな声を出せればよかったのですが(笑)」と、会場を笑わせた。

小栗と同じく、声優に初挑戦した沢井美優は「声だけで演じるということで、感情を込めるように努力しました」

かとうかずこは、戦うシーンのアフレコが終わった後に、朴路美が、足を蹴り上げながら戦うシーンを演じてるのを見たという。「朴路美さんを見た後、それを参考にして私もアフレコしたかったです(笑)」

最後に水島清二監督は、「スタッフ、キャスト一同、魂を込めて作ることが出来た作品です。観に来て下さってありがとうございました」と締めくくった。
(T,S)

◆7月23日(土)より、丸の内プラゼールほか、全国ロードショー

□作品紹介
『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 』