黒い影、獣のにおい、闇に光る二つの目…。”ヒナゴン”が出た!!
30年前の目撃情報に、謎の怪物の存在を信じる元ヤン町長イツちゃんが燃えた。隣町との合併問題に町長選、はたまたヒナゴン探しの先生と生徒が行方不明に!そんな大騒ぎの町に起きた奇蹟とは!?

30年前、広島の田舎町で実際に起きたヒバゴン騒動をベースに、直木賞作家・重松清が原作を書き下ろした映画『ヒナゴン』の先行プレミア上映・舞台挨拶が7月23日渋谷シアターイメージフォーラムにて行われた。会場には主演の伊原剛志と井川遥が登場。

— 『ヒナゴン』のプレミア上映を迎えましたが

井川「皆さんに観てもらえて嬉しいです。原作者の重松さんとは、作品が出来上がる前から話をして一緒に作り上げていきました。田舎の一夏を切り取ったような作品になったと思います」

伊原「丁度一年前頃に撮影をしていました。緑が濃さ、川の綺麗さ、空気がおいしさなどが伝わる映画だと思います」

— 一ヶ月の撮影中の思い出は

井川「撮影の間、ロケ地の近くのお好み焼き屋さんで皆でよく集いましたが、そこで上島竜兵さんと、伊原さんが役柄そのままの様子で食べていたのが面白かったです」

伊原「上島竜兵さんは僕よりも年上なのですが、とてもシャイで、可愛かったです。(笑)上島さんは、撮影がない時間が多かったのですが(笑)、そういう時は、ビールを飲みながら僕を待っていました」

— ヒナゴンについてはどう思いましたか

井川「この撮影まで、実在した”ヒバゴン”については知りませんでした。類人猿という風に言われているが、実際に比婆郡にいると、守り神という感じがしました」

伊原「僕は信じませんが、皆がいるというならいるのでしょう。雨の日にで出てきやすいと聞いたので、雨の日に森を見てみるなど信じる努力はしてみました(笑)」

— この作品について

伊原「”信じる”ということを、描いた作品だと思います。この映画を観て、普段東京で過ごしている人達に、田舎っていいなと思って欲しいです」

井川「この映画は、緑が多く、川が綺麗なところで撮影し、多くの人に支えられて作りました。豊かな緑や人情などが作品に表れていると思うので、それを感じてもらえたらと思います」
(T,S)

★7月30日(土)渋谷シアターイメージフォーラムにてロードショー

□作品紹介
『ヒナゴン 』