高校生活 最後の文化祭—–。
ただ何かを 刻みつけたかった。

本日、笑って泣ける青春バンドムービー『リンダ リンダ リンダ』の初日舞台挨拶がシネセゾン渋谷にて行われ監督・出演者が顔を揃えた。

登壇したのは、「ほえる犬は噛まない」「子猫をお願い」など韓国でも類まれなる個性派女優として知られ、本作が日本映画初主演となったペ・ドゥナ、確かな演技力で映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍し「バトル・ロワイヤル」で強烈な印象を残した前田亜季、超大作「ローレライ」で紅一点のヒロインを演じ、鮮烈なスクリーンデビューを飾った香椎由宇、新世代のギター・ロックバンドBase Ball Bearとして大注目のベーシスト、本作が映画初出演となった関根史織、「チルソクの夏」の三村恭代、バンドme-ismのボーカル山崎優子、そして「ばかのハコ船」「リアリズムの宿」で絶賛された本作の監督でもある山下敦弘。

劇場は先ほど本作の鑑賞を終えたばかりの観客で埋め尽くされ、熱気が立ち込めていた。
そんな中舞台挨拶が始まる。

山下監督:「去年の夏に撮影してこうして1年後に劇場公開出来ました!この映画と共に夏休みが始まる感じがしますね。だから皆さんもう1回観に来てください(笑)」

ペ・ドゥナ:「こんにちは!(日本語)。朝から来てくれてありがとう。緊張するというより、とても今寂しい気持ちです。劇中バンド“パーランマウム”としてCD、ライブ、撮影と色々な事があったから、それは私にとってとても大切な時間だったのです。だから卒業してしまうみたいで…。でも映画は残るものです。皆さんこの映画に沢山愛情を注いでください。」

前田:「撮影は楽しくて充実した毎日を過ごせました。だから公開日の今日、とても嬉しく思います。SHIBUYA-AXでのライブも緊張したけど、いい経験が出来ました。何度でも観に来てください。」

香椎:「今日はありがとうございます。ここにいるお客さんたちは先ほど本作を観た方たちですよね?どうでしたか?いいな、って思っていただけたらもう1度劇場に足を運んでもらえたら嬉しいです。」

関根:「私は実際にBase Ball Bearというバンドを組んでいて、女優ではないですが本作の公開を心待ちにしていたので非常に嬉しいです。ありがとうございます。」

三村:「私は3回ほど観ました。でも3回観ても面白い映画なんです。だから皆さんは4〜5回は観てください(笑)。」

山崎:「今日はありがとう。私も5回は観てますよ!でも観るたびに新しい感覚で観れて楽しいです。私も普段は女優ではなく、しがないインディーズバンドの一員でこっちも頑張っていこうと思っているので映画に興味を持ったら私のHPもチェックください。」

すると、そこで現役女子高生たちが制服姿で登場し、監督・出演者に花束が手渡されると、監督は「なんだかデレデレしちゃいますね!」と照れ笑いを浮かべる。写真撮影中は“パーランマウム”の4人が、バックで流れる「リンダリンダ」の曲に合わせて体をリズムにノッて揺らせたり口ずさむ場面もありとても和やかな舞台挨拶となった。

(菅野奈緒美)

※2005年7月23日(土)よりシネセゾン渋谷、吉祥寺バウスシアター、新宿K’s cinema(8/6〜)ほかにて絶賛公開中! ほか全国順次公開

◇作品紹介
『リンダ リンダ リンダ 』