韓国の国民が熱狂的に支持し、年間興行成績No.1の大ヒットを記録したお洒落でキュートなラブ・ストーリーが遂に日本上陸!!
 本日、ドラマ「パリの恋人」のキム・ジョンウン、「千年湖」のチョン・ジュノ主演の映画『大変な結婚』チョン・フンスン監督来日記念試写会&トークショーが新宿シアターアプルにて開催され多くの観客が押し寄せた。
登壇したフンスン監督は、会場を埋め尽くす観客に深々と一礼をし「こんにちは!わたしはチョン・フンスンです。」と日本語で挨拶を交わすと周りから大きな拍手が巻き起こり、早速トークショーが始まる。

Q.どんな所から映画の発想を受けたのですか?
監督:「見知らぬ男女が朝起きたら同じベッドで寝ていた、そうしたら一体どうなるだろうと思い、そこからスタートしシナリオを書き始めました。」

Q.ヤクザの家の娘とその家族、そして高学歴でエリートの男性がドタバタ劇を繰り広げる、という物語ですがヤクザの娘と、エリート男性という設定はどこから生まれたのですか?
監督:「韓国は未だに学歴を重視する国なので、頭がいいエリート男性を思いつき、それと対照的なものは?と考えた時に自然とヤクザという立場を思いついたのです。韓国では名誉と地位は重要なので、娘には良い所の人を…と思うのは当然なんです。」

Q.監督は結婚されていますか?そして、女の子はいらっしゃいますか?
監督:「はい、結婚して女の子がいます。でも、彼女が結婚する時には学歴・地位・名誉重視という社会でなければいいなと思っています。」

Q.本作では「パリの恋人」のキム・ジョンウン、「千年湖」のチョン・ジュノという韓国2大スターが主演を務めていますがキャスティングされた経緯は?
監督:「キム・ジョンウンは当時コミカルでキュートなCMに出演していたのでこの役にピッタリだと思い、当時彼女は新人女優でしたが本作で主演女優としてキャスティングしたのです。チョン・ジュノは最初3兄弟の次男役でキャスティングしてましたが、この映画までの間に出た他作品で人気が出てしまったので、本作でも急遽主演としてキャスティング変更をしました。それにチョン・ジュノはこれまで悪役ばかりだったけど、コミカルな面も持ち合わせていると感じ抜擢したのです。」

Q.本作は韓国で520万人を動員する大ヒット作品となりましたが、監督自身はこの結果を予想していましたか?又、どの辺が大ヒットの要因だと分析しますか?
監督:「初監督作品を撮り終えてから5年ぶりに撮影した作品なんですけど、今後も監督業続けていけるようにお客さんが入ってくれればいいなぁくらいの気持ちで思っていたので、こんなにも多くの方に観て頂けるなんて想像もしませんでした。今、韓国では核家族化が進み、兄弟や家族の関係が希薄になってきています。その点において家族の意味をもう一度改めて考え直してみようという結果が興行へと繋がったのではないでしょうか?」

Q.印象的なエピソードは?
監督:「撮影中、本物のヘビを使っているシーンがあるんですが、皆が噛まれないように防備しているのにキム・ジョンウンだけが素手でヘビを捕まえたりキスまでして可愛がったりしながら撮影を行った事です。彼女は見た目と違い、とても勇敢で強い女性なんです。でも残念ながら、撮り直しが多くて疲れたのか撮影終了後ヘビはお亡くなりになってしまいました。」

Q.苦労点は?
監督:「様々なジャンルが交わった映画なので(コメディ、アクション、ラブ)、どういう割合で撮ったら良いかという点に苦労しました。」

Q.本作でキム・ジョンウンが歌をピアノ付きで歌うシーンがあるが、最近の韓国のドラマや映画では本人が歌うシーンをよく観ます。それは意図と言うか何か訳があるでしょうか?
監督:「この映画の後からそういう場面が多くなったのでは?(笑)本作でキム・ジョンウンが歌う曲はその年の着メロサイトのダウンロード第1位を獲得しました。」

Q.メッセージをお願いします!
監督:「韓国でラブコメは主流です。でも日本ではあまりラブコメはやらないので、笑って頂けるか心配です。でも日本人と韓国人の情緒というのはそこまで違わないと思うのでリラックスして素直なまま感じて楽しんで見て欲しいです。」

※2005年7月23日より銀座シネパトス・池袋シネマ・ロサにてロードショー!
(菅野奈緒美)
◇作品紹介
『大変な結婚 』