漫画家・永井豪がキャラクターデザインを務め、大阪プロレスで実際に活躍中のレスラー“兜王ビートル”を主役に迎えた『兜王ビートル』の初日舞台挨拶が、7月16日(土)渋谷シネ・ラ・セットで行われた。会場には、河崎実監督、兜王ビートル、斉藤工、中川翔子、YOFFY(サイキックラバー)が駆けつけた。
 
 前作『いかレスラー』で話題を振りまいた河崎実監督は「『甲虫王者ムシキング』に便乗しようと思って作りました(笑)。表現したかったテーマは…まったくないですね!おもしろければいいんです(笑)」と笑顔。また「“兜王ビートル”は、悪い組織から抜け出して悪と戦うヒーロー。『エイトマン』『サイボーグ009』などと同じですから。これを“黄金パターン”っていうんです(笑)。だからとっても面白いですよ!」と語ると観客から歓声が上がり、会場は異様な盛り上がりを見せた。
 主役を務めた兜王ビートルさんは「演技はやったことがなかったので、プロレスよりもはるかに難しかったですね。演技はど素人ですから(笑)」と映画初出演の苦労をのぞかせたが、監督いわく「後半になるにつれて演技が良くなってた。前半と後半の演技は編集でごちゃ混ぜにしてるからわからないと思う(笑)」とのこと。また『甲虫王者ムシキング』とのタイアップで生まれた“ムシキング・テリー”についてどう思うか質問されると、ビートルさんは「正直、とっても気になる存在です!」と鼻息を荒くして答えていた。
 
 続いてカブトムシに嫉妬する“クワガタ”として登場する斉藤工さんは「カポエラを趣味でやっていましたので、それが役立ちましたね。それでもビートルさんの蹴りとか軽くやってもらっているのに威力がすごくて。脳震盪を5、6回起こして、気持ちよくなってました(笑)。きっと迫力のあるシーンになっているので注目して見て下さい」、主題歌を担当したサイキックラバーのYOFFYさんは「実はお客として観に来たんですが…(笑)。カラオケにも入ってますから皆さんも歌って楽しんでください!」とアピールした(相方のIMAJOさんは渋滞に巻き込まれ、到着できず)。
 
 また“ムシ”ばかりが登場する本作の中で、人間のヒロインを務めた中川翔子さんは“映画界の問題児”と評される河崎監督とウマが合うほどオタク通。「特撮という文字を見るとふるえる位大好き。『兜王ビートル』のお話をいただいた時、これは神が与えたチャンスだと思いました! 本当は昔からクールビューティーが好きなんですが今回の役はドジな子ということで、大好きな実写版『キューティーハニー』を参考にしました」と語り、「『兜王ビートル』をもっと盛り上げたいので、私もしょっちゅう(劇場に)見に行きたいと思います!」とファンが狂喜しそうな大胆!?発言も飛び出した。
(yamamoto)

☆『兜王ビートル』は渋谷シネ・ラ・セットにて絶賛公開中!(その後、全国順次公開予定)

□作品紹介
『兜王ビートル 』