「アルマゲドン」「パール・ハーバー」のマイケル・ベイ監督が全人類の未来に放つアクション感動巨編『アイランド』。
 本日、監督のマイケル・ベイ来日記者会見&ユアン・マクレガー衛星会見が都内にて行われ、沢山のマスコミが押し寄せた。
 颯爽と現れたマイケル・ベイ監督が「日本はいつも温かく迎えてくれるね!嬉しいよ!いつもはジェリー・ブラッカイマーとコンビを組んでいるけど、今回はスティーブン・スピルバーグと初めて組んだ映画です。」と挨拶。その後、本作の主人公リンカーン役で新しい一面を見せ、現在ロンドンにいるユアン・マクレガーと衛星中継を繋ぐと、大スクリーンに映し出された彼は満面の笑みで「HELLO!僕もぜひ日本へ行きたかったけど行く事ができなくて残念だよ。監督!今君の顔がハッキリと見えるよ!」と手を振るなど茶目っ気たっぷりに登場。
 本作は、今まで観た事のない現代社会のモラルを問うクローンをテーマにした、今夏の一番のアクション超大作という事で記者からは次々と質問が投げかけられた。

Q.もし自分のクローンに出会ったら最初のリアクションは?
マイケル・ベイ監督:「HELLO!僕の車洗って、ついでに洋服も片付けといてよ!と言います(笑)」
ユアン・マクレガー:「僕のプレス取材全部やっておいて!って頼むでしょう(笑)」

Q.人間をクローン化する事に対してどう思いますか?
監督:「確かにクローン化の発展は病気の治療等に役立つかもしれないが、映画に関しては映画の範疇での物語で進めています。だからクローン人間に対して何かコメントをしようという事ではありません。しかしこの映画が言わんとしているのは、クローン技術が生まれた時に人間は皆長生きをしたいと思うでしょう。その為にどこまで人間は自己中心的になってしまうかを問いかけているのです。」
マクレガー:「これは現代社会の問題の中で一番複雑と言っても過言ではないでしょう。なぜならそこの中心には人間の存在自体がある訳だし、我々がどのようにこの世に生を受けたのかという根本的な事が問われるから。クローン化で得る利益には多大なものがあるだろうけど、デメリットを考えるとそれも多くのマイナス点があると思う。」 

Q.ユアンを起用して感じた彼の魅力とは?
監督:「彼は究極のプロの俳優です。大変な才能を持っていて、格がある。監督として無理難題な注文を次々と出しても全部受けてくれ、非常にタフで運動神経がすごく良い。今回彼は二役を演じていますが、二役が継ぎ目がない位きちんとなりきって演じ分けている。そこが素晴らしいと思いましたね。」

Q.これを聞いてどう思いますか?
マクレガー:「本作を僕も二日前に観たばかりなんです。実は、ロンドンでの爆破テロの時ちょうど『アイランド』の試写に行く途中で、すぐ近くで爆破があった為にひき帰らざる得なかった。すごくショックな出来事だったな。本作については、僕自身もビックリするほど感動したよ。アクションとストーリー部分が境目なく演出されているのに驚き、ペース配分も素晴らしかった。監督との仕事はとても楽しく、アクション映画の撮影方法についても学ぶべき事が多かったんだ。」

Q.ユアンは「スター・ウォーズ」にも出演していて、今回は『アイランド』。SFが続いているが個人的に好きなのですか?
マクレガー:「「スター・ウォーズ」は子供の頃から見ていて影響は受けました。でも「スター・ウォーズ」は遠い宇宙の彼方の物語で、『アイランド』は近未来を舞台にしている。それにクローンという我々にとって身近な問題を扱っているのでこの二つを同じジャンルとして考えた事はないよ。」

Q.初めてジェリー・ブラッカイマー以外と組んでみてどうでしたか?
監督:「私はもちろん今でもジェリー・ブラッカイマーを愛しているし、彼が私に長編を撮るチャンスを与えてくれた人だからとても感謝してます。でも、私は15歳の時アルバイトをしていて内容はスピルバーグ監督の「レイダーズ」の絵コンテを整理するというもの。そこで今回スピルバーグから本作の話を受けた時に運命的なものを感じたのです。ブラッカイマーは少し気分を害してるかもしれないが(笑)、スピルバーグは私のヒーロー!そのヒーローと一緒に仕事ができた事はとてもクールな体験だったよ。」

スティーブン・スピルバーグとマイケル・ベイがコンビを組み、主演は「スター・ウォーズ」(エピソードⅠ、Ⅱ、Ⅲ)のユアン・マクレガーと「ロスト・イン・トランスレーション」のスカーレット・ヨハンソン。豪華で才能溢れる顔ぶれで完成した渾身のアクション大作映画『アイランド』は7月23日(土)、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて日米同時公開!!!

(菅野奈緒美)

◇作品紹介
『アイランド 』