日本映画界最高のスタッフ・キャストが集結!
映像化が許されなかった大ベストセラー「京極堂シリーズ」第一弾、遂に完成!

女は妊娠20ヶ月。
いったい何を身ごもったのか—–。
あなたの憑物、落とします。

京極夏彦デビュー作40万部を突破し当時の世の中にセンセーショナルを巻き起こした「姑獲鳥の夏」が今年の夏に映画化され、公開に先立ち本日、東京国立博物館(上野)にてジャパンプレミアが盛大に開催された。沢山のマスコミと観客で埋め尽くされた屋外の会場に颯爽と登場したのは、京極堂/中禅寺明彦役の堤真一さん、久遠寺涼子・梗子(二役)の原田知世さん、中禅寺明彦の妹/敦子役の田中麗奈さん、実相寺昭雄監督、原作の京極夏彦さん。真っ赤なレッドカーペットを踏むと観客から黄色い声が飛び交い会場は一段と盛り上がる。

実相寺監督:「東京国立博物館がこのような催しに貸し出しをするなんてビックリ!撮影もここですれば良かったかな?(笑)。これは原作がとても膨大なうんちくで語られていたのでダイジェストにはしないぞ!と思っていました(笑)。私が心がけたのは映画独特のものを作り出せるように、という事だけです。作品についてあれこれ言う気はありませんが、本作を気に入って下さったら最低お友達三人には伝えて劇場に足を運んでもらうようお願いします。」

堤さん:「素晴らしいキャストとスタッフに囲まれ、特に美術がとても素晴らしく、初めてオープンセットに入った時は感動しました。撮影中はとにかく難しい所もありましたが、楽しもう!そんな気持ちでやっていました。この役は、説明的な長セリフが多くて苦戦しましたね。撮影のかなり前から覚え始めていましたよ(笑)。」

原田さん:「今回二役という事で原作をじっくり読んで自分なりにやりましたが、ドキドキ緊張していたのを今でも覚えています。私も素晴らしいオープンセットで出来て役者として幸せでした。今日はゆっくり観ていって下さい。」

田中さん:「豪華なオープンセットで素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと一緒にお仕事が出来て幸せでした。撮影中は、京極さんの独特な世界に入り込んでしまい不思議な体験をしたので、皆さんもこの作品を観て素敵な夏にして下さい。」

京極さん:「まさか私の小説がこれ程までに豪華なメンバーで映画化させるなんて夢にも思っていませんでした。それに、小説では書いていないものが再現と言うのでしょうか?されていて、小道具や看板など細かい所にまで神経が行き届いており観た時大変感動しました。京極作では常に字しかなかったので、今回の映画化は初めての体験でした。夏に原作を書き、夏に映画の撮影が行われ、夏に公開という事で、どうぞ夏の日差しを感じて一つの独立した映画として堪能して下さい。それと堤さん、長セリフすみません、私のせいです(笑)。」

一言ずつ挨拶を終えると、堤さんへ花束贈呈が行われた。明日7/7は堤さん41歳の誕生日なのだ。堤さんは「こんな姿でお祝いされるなんて思ってもいませんでした。明日で遂に41歳を迎えます。」と照れくさそうに答え、他のゲストの方からも拍手で祝福されると一層顔を赤らめた。
 
※京極夏彦原作大ベストセラー超絶ミステリー『姑獲鳥の夏』は、2005年7月16日、渋谷東急・全国松竹・東急系にて超拡大ロードショー

(菅野奈緒美)

◇作品紹介
『姑獲鳥の夏 』