7月2日(土)、楳図かずお恐怖劇場『プレゼント』『DEATH MAKE』がユーロスペースにて公開された。監督、出演者による初日舞台挨拶が行われ、山口雄大監督、太一監督、高橋真唯さん、須賀貴匡さん、三津谷葉子さん、アリスさん、三輪ひとみさんが登壇した。

 クリスマスの夜、若者たちに降りかかる惨劇を描いた『プレゼント』は、『魁!!クロマティ高校/THE MOVIE』の公開が控えている山口雄大監督が映像化。「普段はナンセンスギャグをやっているので『お前にこんなの作れるのか』と言われないよう、そして楳図さんの名前に恥じないように気を引き締めて作りました。血がドバドバ出るスプラッターホラーを楽しめると思います」と作品をアピール。続いて、来月公開の『妖怪大戦争』でヒロインを務めている高橋真唯さんは、本作で惨劇に見舞われる主人公を熱演。「苦労した点は撮影が冬でとても寒かったことと、現場にお手洗いがなくてコンビニまで借りに行ったことですね。雪の中を走るシーンは、大変そうに見えるかもしれませんがとても楽しくて、鬼ごっこしてるみたいだとNGがでたこともありました(笑)」と大物ぶりを見せた。続いて三津谷葉子さんは「今までホラーをやったことはありますが、血のりをこんなに浴びたのは初めてです(笑)」と笑顔を見せ、山口作品の常連となりつつある須賀貴匡さんは「雄大さんの作品では珍しいクールな役をやりました。訴えられてもないですし(笑)、いい作品だと思います。雄大さんが話したようにスプラッター要素を楽しんでもらえれば」と語り、立ち見も出た満員の会場を沸かせていた。
 
 一方の『DEATH MAKE』は、廃屋で起こる不気味な出来事の謎を追っていくストーリー。アリスさんが映画初出演にして今回主演を務めた。「寒くて大変でした。この辺つらそうだなーと思って見てください(笑)」(アリスさん)。『DEATH MAKE』はオムニバス6作品の中で一番CGを多用したストーリーが展開。“ホラークイーン”三輪ひとみさんも「ホラーは多く出ていますが、ブルーシートだけでやるのは今回が初めてですね」と語るほど。SFXアーティストとして活躍してきた太一監督は「CMのほんわかしているアリスさんよりも、グラフィックの中にいる彼女の目がいいなあと。三輪さんも出てくれることになって、これは勝手に(作品は)良くなるなと思いました」と作品の出来に太鼓判を押した。

(yamamoto)

☆楳図かずお恐怖劇場『プレゼント』『DEATH MAKE』は7月8日(金)までユーロスペース(渋谷)にて公開!

【楳図かずお恐怖劇場…今後の上映スケジュール】
7/9(土) 『蟲たちの家』『絶食(新短縮版)』
7/10(日) 『まだらの少女』『絶食(新短縮版)』
7/11(月) 『ねがい』『絶食(新短縮版)』
7/12(火) 『プレゼント』『絶食(新短縮版)』
7/13(水) 『デスメイク』『絶食(新短縮版)』
7/14(木) 『蟲たちの家』『絶食(新短縮版)』
7/15(金) 観覧者の方々の投票によって決定

□作品紹介
『楳図かずお恐怖劇場 プレゼント』
『楳図かずお恐怖劇場 DEATH MAKE』