6月10日、新宿ステーションスクエアにて、「ソウルの神様」レイ・チャールズの生涯を描いた映画『Ray/レイ』DVD発売記念イベントが開催された。
レイ・チャールズがこの世を去ってちょうど一年。一周忌にあたるこの日に、レイを敬愛してやまないアーチスト4人、鮎川誠、近藤房之助、鈴木聖美、三代目魚武濱田成夫が新宿に集結、レイに対する熱い思いを語るべく、トークショー&ライブがおこなわれた。

この日は朝からあいにくの雨。
しかし、トークショーが始まると、徐々に行き交う人も足を止めはじめ、ゲストがレイ・チャールズの音楽に出会ったきっかけなどの興味深いエピソードに聞き入っていた。詩人である三代目魚武濱田成夫は、レイの曲はレイの人生そのものを体現していることから「人生とは、それ自体がひとつの「曲」である。俺は最高にかっこいい「曲」をかいて死にたい」と皆の前で新作の詩を披露。その声は雨の新宿に響き渡り、観客はヒートアップ、大いに盛り上がりを見せた。
トークショーのあとは、鮎川誠、近藤房之助、鈴木聖美による「Georgia on My Mind」カバーライブ。演奏後、ゲスト陣一同は亡きレイに黙祷をささげ、イベントは終了した。

監督のテイラー・ハックフォードは15年間に渡り、レイとの親交を深め、本作品を書き上げた。レイの人生の光と闇の両方を見事に描ききり、2005年アカデミー賞2部門(主演男優賞、音響賞)見事受賞。レイを演じたジェイミー・フォックスの神がかった演技も必見である。

レイ・チャールズはこの作品の完成を誰よりも待ち望みながらも、完成を待たずして2004年6月10日に他界した。(葉山君恵)

■作品紹介
■『Ray/レイ』公式サイト