インターネットから生まれた奇跡の恋愛物語を、山田孝之&中谷美紀主演で映画化した注目作『電車男』。6月4日(土)に公開初日を迎え、舞台挨拶に村上正典監督、キャストの山田孝之さん、中谷美紀さん、木村多江さん、大杉漣さんが駆けつけた。
 
 これまで『ウォーターボーイズ』『白い巨塔』など数々のドラマを手掛けてきた村上監督は、本作が映画初演出。「小さい事件でも人を動かせる。そういうことを映画でも表現できたらと思って作りました。印象に残っているのは…超特急で作らなければいけないということで、ちゃんと完成して間に合った時です(笑)」と語り、クランクインから公開まで約2ヶ月という異例スケジュールをこなした苦労を少しのぞかせた。
 
 「秋葉原は電気街というイメージが強かったんですが、今回撮影で行ってみて、面白い街だと思いました」と話したのは、初めての恋に全身全霊を注ぐ青年・電車男を演じた山田孝之さん。「僕もおもちゃが好きなので。どんなおもちゃが好きなのかは…秘密です(笑)」。そして本作の魅力について「名無しさん達の気持ちが素敵だなと。顔を知らない、直接話したこともない人達が電車男に親身になって、自分のことのように喜んだり、なかなかできないと思うので」と語った。一方、サイトでも「似ている芸能人」として名前が挙がり、今回エルメス役に抜擢(?)された中谷美紀さんは「女性の鏡のようなエルメスを演じられて光栄。私は2度ほど痴漢を捕まえたことはありますが、男の人に助けられたことはありません(笑)。エルメスのようにか弱く、朗らかな人になりたいです」と笑顔を見せた。
 
 続いて、電車男を応援する人々の1人、倦怠期の専業主婦を演じた木村多江さんは「いろいろ演技を工夫したいと思っていたんですが…とにかくパソコンを打つのに必死でした(笑)」、電車の中でエルメスにからむ中年のおじさん役、大杉漣さんは「エルメスのあごをつかんだりヒドイ事をしていますが、電車の中によくいる人を参考にして演じました。あと撮影最初の日、(ヲタク青年の服装をしていたので)近くにいるのに現場で山田くんを見つけられなくて(笑)。見事な変身ぶりでしたね」とそれぞれ語った。
 
 サイトの内容をまとめた書籍「電車男」は売り上げ60万部を突破し、計5誌で漫画化もされた。更に、来月の7月には連続ドラマ化、8月には舞台化の予定も。“電車男”ブームはまだまだ止まらないようだ。

(yamamoto)

☆『電車男』は、VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズほか東宝系劇場にて絶賛公開中!

□作品紹介
『電車男』