6月2日、丸の内ルーブルにて韓国で500万人を動員、感動の渦で沸かせた「マラソン」のプレミア試写会が開催された。満員の観客で会場は熱気で包まれる中、チョン・ユンチョル監督とプロデューサーのソク・ミョンボさんが登場。舞台挨拶を行った。

身体は20歳だが、精神年齢は5歳という自閉症の主人公チョウォン。しかし、走ることだけは誰にも負けない「百万ドルの脚」をもつチョウォンが理解ある母、コーチに支えられ、フルマラソンを3時間以内に完走する<サブスリー>に挑戦する。韓国での実話を基に今回映画化された。

チョン監督「ハジメマシテ(日本語で)、本日はこれだけ多くの方に足を運んでいただき光栄です。是非日本の皆さんにも、これをきっかけに親子のありかたを見つめ直してほしい。この作品を「日本のお母さん」に捧げます」

ソク・ミョンボさん「本当は出演俳優と一緒に来日したかったです。真の感動というのは日本でも韓国でも、親の世代も子の世代も、そして障害の有無に関係なく、伝わるものだと信じています。この作品を通して皆さんの心を暖めることができれば」

舞台挨拶終盤には、シマウマが大好きという主人公のキャラクターに合わせて横シマのボーダー柄のシャツを着た、日本を代表するお母さん、ジャズシンガーの綾戸智絵さんが舞台に登場。二人に花束贈呈、「劇中で息子よりも一日だけ長く生きたいと願う母親の気持ちは万国共通のもの、その思いに心打たれた」と惜しみない賞賛の言葉を送った。

(葉山君恵)

☆『マラソン』は2005年7月2日、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

□作品紹介
『マラソン』