「……そばにいたかった」
ただそう願い、かつて自分の父を殺した男のもとで生きてきた青年。
忠実なる影法師として。
ひとりの女の一途な思いに打たれるまでは。

近松心中のような、儚くも美しい日本古来伝承の悲恋潭のスタイルを踏襲しながらも、圧倒的なファイティングシーンと斬新な迫力ある映像が、観る者の感性を刺激する。格闘家たちの夢の頂点であるPRIDEと、浜崎あゆみ・CHEMISTRYなどのPVで異端の映像美学を展開する須永秀明が強力タッグを組んだ、センチメンタルでクールな新感覚時代劇。

 本日は『殴者』特別完成披露試写会が行われ、製作者・監督・キャストが一同に顔を揃えた。(登壇者:玉木宏、水川あさみ、陣内孝則、虎牙光揮、桜庭和志、高山善廣、須永秀明監督、榊原信行製作総指揮)
会場は、玉木さん登場で今まで以上のざわめきを見せ黄色い声が飛び交っている。そんな様子を見た陣内さんは「玉木ファンクラブのみなさんこんにちは!」とお得意のジョークで笑わせる。作品の事を聞かれると監督は「男と男の友情や師弟関係、男と女の愛情、裏切り、策略…そうした色々なものが詰まっている作品。だから様々な見方をしてもらいたいですね。」と語り、陣内さんは「皆さん本気でやっていました。格闘家の方たちもお芝居なんだけど一発入ると本気になっちゃうみたいで(笑)。非常にセクシーなアウトロー映画で、『ロッカーズ』と並ぶ良い作品ですね!玉木くんも『ロッカーズ』あってこそ…という事を忘れないでほしいな!(笑)」とまたも陣内節炸裂。玉木さんは笑顔で「もちろんです!(笑)。本作は、一言で言うとSFアクション時代劇。本作は男女問わず素直に楽しめる映画だと思います。」、水川さん「撮影現場の雰囲気は和気あいあいといった感じでした。あと、本物の格闘家の試合を真近で見た時はさすがに興奮しましたね!」、虎牙さん「俳優として現場へ呼ばれたけど殴られ、蹴られ、肘落とされ…自分は一俳優だけど一格闘家でもあるから俳優を忘れるところでした(笑)。必死でやったのでその辺を見て頂きたいです!」、製作総指揮の榊原さん「それぞれ違う所で活躍している人たちが結集して出来た作品がこれだと思います。」と皆、本作についての感想を力強く語った。
(菅野奈緒美)

※才能豊かなスタッフ、キャストの情熱によって生まれた『殴者』は、2005年9月、テアトル新宿、テアトル池袋他全国拡大ロードショー

■作品紹介
『殴者 』