タナカヒロシとは…
かつら工場に勤める32歳独身。会社での付き合いもすこぶる悪く、プライベートでも無趣味の彼女なし。一見すれば退屈な毎日を淡々と過ごしているが、それが彼の一番の望み。しかし父の急死を境に、彼の人生はジェットコースターのごとく急直下。次々とツイてない出来事が彼の身に降りかかり、散々な毎日を過ごすハメに。しかしある出来事をきっかけに、ある行動にでる。果たして彼の運命は…。

本日、『タナカヒロシのすべて』初日舞台挨拶が劇場超満員の渋谷シネクイントで行われ、監督・出演者が駆けつけた。登壇したのは、その異様な風貌や過激な発言で世の中を挑発し続ける異能芸人、鳥肌実さん、そしてバラエティ・映画・TVと大活躍な宮迫博之さん、久々の映画出演となる加賀まりこさん、今回が初監督作品となる田中誠監督。

鳥肌さん:「今回私も最高の演技ができて本当に誇りに思います!皆さんに支えられながら、そして大顰蹙を買いながらも…そもそもの失敗はいつも塗っているポマードを塗らなかった事にあると思います。」(会場から笑いが起こる)

加賀さん:「この作品の青年タナカヒロシは不器用でうまく世の中を渡っていけない人。私は個人的にそういう不器用な男性が好きなので感情移入出来ましたね。世の中には結構そういう人がいると思うので愛して上げてください。」

宮迫さん:「主人公のタナカくんも、鳥肌くんも決して友達にはなりたくないな、という…(笑)ま、映画自体はすてきで面白い作品ですのでぜひ楽しんで観て下さい!」

田中監督:「はじめまして。タナカマコトです!これが初監督作品なんですが、企画は2年前に通したんです。その時は頭が一杯でしたが、今思うとよく企画通ったなぁ、と。それは、こういった一口では言えないような映画が無事完成したからです。今は嬉しさで一杯です!」

途中、監督から「鳥肌さんがエキストラの子をナンパしていて、宮迫さんが止めに入ったりしていたんですよ!(笑)」という話や、実印を押した婚姻届を女性共演者全員に配り歩いた鳥肌さんの話が出ると「私、貰ってないわよ!年齢で差別しないで欲しいわ。」と加賀さんから批判を受け小さくなる鳥肌さんがいたりと、監督・出演者の和やかな雰囲気が伝わってくるような舞台挨拶となった。

 菅野奈緒美)
※2005年5月14日からシネクイントにてロードショー公開!!
■作品紹介
『タナカヒロシのすべて』