変なビョーキの患者たちが、トンデモ精神科医に出会ったら?
エンタテインメント界最強トリオが放つ、非常識!気分開放ムービー!!
主演 松尾スズキ(恋の門)× 脚本・監督 三木聡(トリビアの泉)× 原作 奥田英朗(空中ブランコ)
現代社会の犠牲者とも言うべき、ちょっと変わったビョーキの患者たちが、自分よりも普通じゃない医者と出会ったら・・・?絶妙な笑いと微妙な毒を織り交ぜたテンポ感あふれる究極のエンタテインメント・ムービーが遂に完成!

 本日よみうりホールにて『イン・ザ・プール』のプレミア試写会が行われ、映画初主演の個性派俳優・松尾スズキさんと“笑いの鬼才”三木聡監督が登壇した。

 本作は「空中ブランコ」で直木賞を受賞した作家・奥田英朗さん“伊良部シリーズ”の第一作である原作「イン・ザ・プール」の映像化であるが、そこに新しい風を吹き込んだのが三木監督。まさに“三木ワールド”全開な作品である。
 本作について松尾さんは「今病んでいる人はいますか?僕は病んでいます。(笑)でも、そんな病んでいる人でも“笑った方がいいんだ!”という大らかな気持ちで観て頂けたらと思います。病んでいる時代に出来た良い映画ですね。あと本作は合成など何も使ってなさそうな映画ですけど、実はオダギリジョーさんのある部分に合成入っちゃっています!ま、それは観てからのお楽しみで!」と答えると何人かの察知の良いお客さんからはクスクスと笑い声が。
 三木監督は「実はこの間、この映画のポスターが貼られているか劇場館のテアトル新宿まで見に行ったら職務質問されてしまいまして…僕よく職務質問されるんですよ。ま、そんな監督が作ったんでそんな距離感で観て下さい!(笑)」と会場全体笑いが絶えない。本作の内容について聞かれると「原作と多少テイストは違いますが、原作とはまた違うどのような感じで撮ろうかという事と、良い役者ばかりだったので自分はその演技をどう自然に切り取っていくかを一番気にしながら撮影しましたね。どう観てもらっても構いませんがそれぞれ何かを感じてもらえたらと思っています!」と笑顔で語った。

 そして途中でなんと“プール”と言えばあの人!という事でアテネ五輪の金メダリスト北島康介さんから(本日はプールで泳がないと行けないと言うことで)熱いメッセージが届けられた。「本作観ました!おもしろかったです。僕もある意味プール依存症ですね!」その後、松尾さん「…。えっ!?これ本当に北島さん本人?」と驚くとまたもや会場は大爆笑の渦。そんなこんなで賑やかに続く中、松尾さん、三木監督への花束贈呈に登場したのは松尾さんと舞台で共演されている小池栄子さん。「こういった映画観た事なかったからビックリしましたよ。でも、松尾さんがあまり得意じゃない長セリフ言ってたので感動しました!」とコメントを寄せた。

最後に本日来て下さったお客さんたちに「皆さんは本日無料で来てくれている。有料の人が好きだなぁ。あ、皆さんも好きですよ!でも、今日観たら色々な人に伝えちゃって有料な人を増量させて下さい!(笑)」と松尾スズキトークも会場の熱気もヒートアップしたまま上映へと移っていった。
(菅野奈緒美)

※2005年5月21日から、テアトル新宿、シネセゾン渋谷にてロードショー公開
作品紹介
イン・ザ・プール