ショートフィルムが定番になりつつある映画界の火付け役となった「Jam Films」の新シリーズは女性のエロスをテーマに、人気女性作家5人の原作を気鋭の監督がそれぞれ映像化し、ますます輝きを増す女優陣が競演したオムニバス『female(フィーメイル)』。
TOKYO FMホールで開催された女性限定試写会では、テーマソングを担当するSowelu and LEOが登場しエモーショナルな歌声を披露すると会場内は一気に濃厚なムードへと誘われる。その後舞台挨拶には各作品の原作者、監督、出演者ら11名が一同に介し上映前の豪華なひとときとなった。

◆「桃」
原作・姫野カオルコ「篠原監督の苦労を想像すると楽しかったです。」
篠原哲雄監督「原作を読んですごくシュールだと感じました。長谷川さんの少女時代を演じた野村恵理さんの大胆な濡れ場を演じていますが、それがあるから長谷川さんのシーンの仕上がりがより際立ってくると思います。」
長谷川京子「桃を食べるシーンではなかなか監督がカットをかけてくださらなかったのでずーっと桃を食べていました。この作品のように年上の男性に憧れて背伸びをしたりした経験は私にもあるのですごくよくわかります。野村恵理ちゃんのセックスシーンは可愛くて私も大好きなシーンです。」

◆「太陽の見える場所まで」
原作・室井佑月「面白かったです。監督がレズっぽくやるから!とおっしゃってたのですごく楽しみにしてました。映画になるということをすっかり忘れて締め切りのことだけを考えてました。」
廣木隆一監督「エロといわれるとちょっと期待を裏切ってるかもしれないけど、原作の持ってるぽっぷな感じとラストへの開放感を感じてください。」

◆「夜の舌先」
原作・唯川恵「小説はいつも一人で書いているんですが、今回は映画になるということでなんだかチームで動いているような感じでわくわくしながら書きました。今まで書いたなかで一番いやらしい小説かもしれない(笑)。いやらしくもいじらしい女性を描いたつもりなので、そこを松尾監督がすごくよく汲んでくださってうれしいです。高岡さんの美しい肉体を堪能してください。」
松尾スズキ監督「セックスシーンが描けたらいいなと思ってら、唯川さんがセックスシーンをたくさん書いてくださったので、おかげでセックスシーンをたくさん撮ることができました。ありがとうございます(笑)。」
高岡早紀「唯川さんと松尾さん二人にセックスシーンが多いと言われてしまったので今ここにいるのが恥ずかしくなってきました。(現場では)裸であることに慣れてしまって体操をしたりすごい格好を普通にしていたみたいです。もう疲れてオカシクなってしまっていたんだと思います。」

◆「女神のかかと」
西川美和監督「私のはセックスシーンはワンシーンもないんですが、主人公は小学生の男の子。乃南アサさんの原作は男の子が初めて女性の体に憧れを抱くというのが描かれていたのでそこを丁寧に描いていきました。主演の大塚寧々さんの透き通るような美しさには納得していただけると思います。」

◆「玉虫」
原作・小池真理子「これが初めての映画なのでとっても楽しみでした。元からファンの塚本監督に映画にしていただけるのもうれしかった。単なるキレイな映像ではなく登場する女性の生々しい肉体が感じられるものになっていて素晴らしいと思いました。」
塚本晋也監督「僕の映画は江戸川乱歩とか諸星大二郎とかとっても大好きな原作をいつもぶっ壊してしまうことが多かったので、今度は小池さんの奴隷となって捧げるつもりで作りました。見所は石田エリさんの太ももです。」

※『female(フィーメイル)』は5月14日(土)より魅惑のロードショー!!

□作品紹介
『female【フィーメイル】』