至る所で交わされる携帯メール、何かを伝えるため普段何気なく利用するそんな“メール”のやりとりから、思いもよらぬ恋物語が始まっていく…。

 本日、恋につながる4通のショートメール・ストーリーを描いたオムニバス映画『メールで届いた物語』の初日舞台挨拶がテアトル池袋にて行われ豪華キャスト、経験豊富な新鋭監督たちが駆けつけた。

 亡き恋人へ手紙を送り続ける病気の少女と郵便配達員の交流を描いた切ない一編『mail』からヒロイン演じる相武紗季さん「このような素敵な作品に出演できて光栄です。本作は4話で成り立つオムニバス映画なので一度観た方も何回も全作品を見返してほしいですね。」、清水浩監督「相武さんはすごくかわいいなと。今まで助監督としてやってきたが若い方と仕事する機会がなかったので少し緊張しましたが(笑)。今回は相武さんの笑顔がどれだけ撮れるかに挑戦しました!」

 男に振られた女がチェーンメールをきっかけに奮闘する姿をファンタジックに追った『CHANGE THE WORLD』から吹石一恵さん「私はボクシングのシーンがあるのですが、濃い練習期間を経て120%の力で本番に臨みましたが皆さんの目にはどう映りましたか?公開を心待ちにしていたので早く感想を聞きたいですね。」期待の新星・多部未華子さん「撮影初日、海辺のシーンですが吹石さんに会ってとても緊張したのを覚えています。本作はメール恋愛映画という珍しい映画なのでぜひ周りの人たちに広めてください。」伊藤裕彰監督「ボクシングシーンはやはり大変でしたが吹石さんはとても運動神経が良いので半日で撮り終える事ができました。多部さんは勘がすごく良い人だな、と思いました。」

 二人のサラリーマンによって送られる怪しいメールの引き起こす恋の顛末が笑いと緊張感で突っ走る『アボカド納豆。』から鈴木元監督「主演二人の岡田義徳さんと大倉孝二さんがけっこうアイデアを持って来て頑張ってくれたので自分は集合かけるだけでした(笑)」

 携帯メールで架空請求詐欺をする男がある女性と出会ったことで辿る運命をロマンティックに届ける『やさしくなれたら…。』から原沙知絵さん「撮影期間が少かったので、その中でどのようにやれば良い作品になるかと共演の北村一輝さんと話し合いながらやりました。」鳥井邦男監督「北村さんと原さんが話しあってくれたおかげでスムーズに撮影が進められました。去年の6月に撮影したのですがその時期ちょうどこの作品にも出てくるメールでの架空請求の事件等が頻繁にあった頃なので、うまく社会派の映画が撮れたと思います!うそです!(笑)」

舞台挨拶はこのように終始和やかに進んでいき、終わっても尚劇場は観客の熱気に包まれていた。

(菅野奈緒美)

★『メールで届いた物語』はテアトル池袋にて絶賛公開中!
(他、全国主要都市にて順次公開予定)

■作品紹介
メールで届いた物語