4月23日新宿K’sCinemaにて「Little Birds—イラク 戦火の家族たち—」の初日舞台挨拶が行われた。

戦時下のイラクにて「ニュース・ステーション」や「News23」などで映像報告・中継リポートを続けたビデオジャーナリスト綿井健陽監督の、ストレートに戦争の意味を問いかけた静かで力強い、ドキュメンタリー話題作。

舞台挨拶には綿井健陽監督、製作・編集をした安岡卓治さん、企画協力の小西晴子さんらが参加した。丁度一年前はイラクに滞在していたという監督。イラク戦争から2年が経とうとしているが、イラクではまだ戦争と同じ状況が続いている。現在まで、イラクでの死者数は2万人にも及ぶという。映画に登場した、3人の幼子を失ったアリ・サクバンさんは、「今現在も、時代はどんどん悪くなっている」と言っているという。監督は、「一人でも多くの人に観てもらいたい」と語った。
企画協力の小西晴子さんは、「この映画が、これから私達が何をすべきかを考えるきっかけになれば嬉しい」。『A』『A2』他、数々の話題のインディペンデント映画を手がけ、本作では製作/編集をした安岡卓治さんは、「憲法が改正されようとし、平和がおびやかされているまさに今、この作品を観て戦争について考えてもらいたい」。

(T.S)

作品は2005年4月23日新宿K‘s Cinema
大阪シネ・ヌーヴォ、名古屋シネマテーク
他全国ロードショー

また、全国各地での「自主上映会」の開催を受けつけている。詳しくはこちら

□作品紹介
『Little Birds -イラク戦火の家族たち-』