『阿修羅の瞳』”鬼払い”豆まき初日舞台挨拶!
4月16日丸の内ビカデリー2にて『阿修羅城の瞳』初日舞台挨拶が行われた。
作品は圧倒的スピード感とエンタテインメント性で演劇界に新風を吹き込み、今や伝説となった劇団☆新幹線+松竹のコラボレーション舞台の映画化。舞台版と同じく主役の“鬼殺し”病葉出門を演じるのは、これが映画初主演となる梨園のプリンス・市川染五郎。相手役に“闇のつばき”に宮沢りえを迎えた、豪華絢爛スペクタクル・エンタテインメント!
時は文化文政。一見平和に見えるその裏で、人の世を滅ぼさんとする鬼たちが跋扈する巨大都市・江戸。鬼を祓うためにつくられた組織「鬼御門」(おにみかど)の副長・病葉出門(わくらばいずも)は、「鬼殺し」と怖れられる腕利きだったが、 5年前のある事件を境にそれまでの一切を捨て、今では舞台役者として人気を集めていた。ある日、出門は謎の女つばきと出会い、一目で恋におちる。しかし、つばきは、自らも知らない、驚くべき悲しい宿命を背負っていた。真実の恋にめぐり逢った時、鬼の王・阿修羅に生まれ変わってしまうのだ…。
舞台挨拶には、滝田洋二郎監督、宮沢りえ、渡部篤郎、樋口可南子、内藤剛志が登場した。主演の市川染五郎は歌舞伎大芝居に出演のため、ビデオレターにて「僕も大好きな作品に仕上がったので、お楽しみいただけたのではないかと思います。やるだけのことはやりましたので、ぜひとも多くの方に見て頂きたいと思います。」とコメントした。宮沢りえは映画公開を迎え、「やっとこの日がきて嬉しい。東京はもう桜は散ってしまったが、強くはかないこの映画をお花見気分で見て欲しいです。」と語った。渡部篤郎は「とても暑かった。皆についていくので精一杯だったが、こんなにたくさんの人に見てもらえてよかった。長く話せと言われたんだけど…」と戸惑った表情で場内を和ませた。鬼役の樋口可南子は妖術でいろいろできて楽しめたそうだ。撮影が夏だったということで「こんなに人は汗が出るのかというくらい、皆汗をかきながら熱く演じました。作品は美しい染五郎さんと可愛いりえちゃんのとても切ない恋愛映画なので、楽しんでもらえると思います。」と語った。撮影中、渡部篤郎に夕食をおごったり面倒をみていたと、渡部との仲の良さを伺わせた内藤剛志は「前から仕事をしたかった監督と信頼できる役者と仕事が出来てよかった。映画では不思議なことや謎のままの部分もあるけれど、自分の心の中で阿修羅城を思ってみて欲しい。」と話した。舞台の映画化に挑戦した滝田洋二郎監督は、「素晴らしい役者、スタッフの力で劇団☆新幹線の熱い舞台をフィルムに焼き付けられた。」と、監督自身の思い入れの強い作品になったと語った。
舞台挨拶後、“鬼祓い”豆まきとして、出演者と監督らが歌舞伎座・新橋演舞場でも使われているという大入り袋に入った豆を客席にまき、豆を取ろうとする観客たちで場内が盛り上がり、舞台挨拶は終了となった。
(T.S)
作品は4月16日丸の内ピカデリー2 ほか全国松竹・東急系にてロードショー
□作品紹介
『阿修羅城の瞳』