いまや日本だけでなく、世界の共通語となっている“カラオケ”。本作『KARAOKE-人生紙一重-』は、カラオケの生みの親であり、1999年タイム誌で「今世紀もっとも影響のあったアジアの20人」としてガンジー、毛沢東、昭和天皇とともに選ばれた井上大佑氏の半生を描く。独自の生き方をまっとうする井上氏を演じるのは、LIVとして音楽の分野でも活躍中の押尾学。その他、井上氏が恋をするお嬢様、後に最大の理解者・妻となる洋子を吉岡美穂が演じるなど、主演・助演にいたるまで魅力的&個性的なキャストが顔をそろえている。

 4月14日(木)に行われた完成披露試写会の舞台挨拶には、辻裕之監督、押尾学さん、吉岡美穂さん、井上大佑氏が駆けつけた。辻裕之監督は、「井上さんにお会いした時、何か通じるものがあった。井上さんはカラオケを生み出して、沢山の国の人を楽しませて、幸せにしています。僕も映画で同じことを目指しています。そういう楽しみが(『KARAOKE』で)伝わっていけたら」と挨拶。
 
 映画初主演となる押尾さんは、主題歌も担当しただけでなく、本作で大阪弁にも挑戦。「吉岡さんが関西出身なので、教えてもらいました」と語ると、吉岡さんは「押尾さんは自由なところとか関西人っぽくて、とても自然だった」と返す。名コンビのように見える二人だが、現場の雰囲気を聞かれると押尾さんは「お互い無視ですね(笑)」と答え、会場の笑いを誘った。
 
また、井上大佑氏は「タイム誌で紹介されたり、去年はイグノーベル賞をもらって、今年は映画。本人のあずかり知らぬところでスゴイことになってます(笑)。これからも発明に挑戦していきたい」と語り、持参した“人々に互いに寛容になれる全く新しい手段を提供した”功績を称えるイグノーベル賞のプレート(?)を披露した。

そして花束贈呈役として、卓球選手の福原愛ちゃん、本作でナレーションを担当している星野仙一さんが登場。「ナレーションとはこんなに難しいものなんだと痛感しましたが、自分では素人っぽくて非常にいいんじゃないかと思っています(笑)。最近のおやじはだらしがないと言われていますが、映画を観て、男は人生を賭けて戦わなくちゃいけない、夢をとことんまで追求しなきゃいけないんだなと学びました」(星野さん)と力強くコメントした。

(yamamoto)

☆『KARAOKE-人生紙一重-』は5月14日よりワーナー・マイカル・シネマズ板橋、東岸和田ほか全国ロードショー!!

□作品紹介
『KARAOKE-人生紙一重-』