『ブレードランナー』『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』などで人間の心の深部を描いてきたリドリー・スコット監督最新作『キングダム・オブ・ヘブン』は、はからずもヒーローとなってしまった一人の騎士の葛藤、決断を描く愛と感動の超大作ヒューマン・ドラマ。主人公の騎士バリアンを『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『トロイ』にて大躍進中のオーランド・ブルームが務め、その他バリアンの父ゴッドフリーを『シンドラーのリスト』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のリーアム・ニーソンが、バリアンが恋に落ちる王女シビラを『ドリーマーズ』のエヴァ・グリーンが演じ、華やかなキャストでも注目を浴びている作品だ。
 
 4月13日(水)に開かれた来日記者会見には、リドリー・スコット監督、オーランド・ブルーム、エヴァ・グリーンが登壇。スコット監督は「大学時代に黒澤明監督の時代劇、武士というものに出会い、影響を受けました。サムライは騎士と同じで、武士道は騎士道に通じると思う。“正しい行動をすること”こそがこの映画のテーマ。これは映画の舞台となった時代にも、現代にも通じる教訓です」と語り、リサーチにリサーチを重ね、膨大な手間をかけて作り上げた本作をアピールした。
 
 スコット監督作は2度目の出演となるオーランドは「監督は、キャストの素晴らしい才能を引き出す素晴らしい方。前回仕事をした時はヘリから落とされる役でしたが(笑)、今回長く仕事ができて嬉しいです」と感慨深げ。共演者のエヴァについては「まだ3本しか映画に出演していないのに、リドリー作品で女性の主人公として出演するのはすごいこと。スクリーンの彼女はとても魅力的で、大変楽に恋に落ちることができました」とベタ褒め。一方のエヴァも「オーランドはとても素晴らしくて、チャーミング。でも地に足が着いた、すごく普通の人でもあります。そして役者としても素晴らしい。今までの役と違い泥にまみれたりする彼を見て、観客の皆さんも感心すると思います」とオーランドとの共演を喜んだ。

 また、前の日にはオーランドが到着した空港に700人以上のファンが殺到。その事についてオーランドは「日本人はとてもエネルギッシュで、ピュアな心、オープンな気持ちを持ってる。あれだけの女の子に叫ばれたのは久しぶりです」と笑顔で語った。

(yamamoto)

☆『キングダム・オブ・ヘブン』は、5月14日より日劇1ほかにて全国ロードショー!

□作品紹介
『キングダム・オブ・ヘブン』