カンヌ映画祭グランプリ『オールド・ボーイ』に続くパク・チャヌク監督最新作『親切なクムジャさん』の撮影現場を初公開!!

韓国映画「オールド・ボーイ」で昨年のカンヌ国際映画祭グランプリを受賞したパク・チャヌク監督(41)の最新作『親切なクムジャさん』の撮影現場が初公開された。主演は韓国の国民的美人女優イ・ヨンエ(34)。NHK-BS2で放送中の「宮廷女官 チャングムの誓い」も既に評判が高く、今秋公開の時には「ヨン姫」フィーバーが起きそうだ。

『JSA』で注目。「韓流」最後の大物が、この秋、日本列島を騒がせる!!

 イ・ヨンエは韓国の吉永小百合のような存在で、すでに国民的スター。日本では韓流ブームが起きる前、同じくパク監督作『JSA』(00年)で演じた美人女性将校役を機に注目され始めた。
 『親切なクムジャさん』は監督にとって『オールド・ボーイ』に続く復讐をテーマにした作品。イ・ヨンエは清純なイメージをかなぐり捨て、娘を救うため、誘拐殺人の冤罪で13年間服役した元女受刑者を演じる。誰に対しても微笑を絶やさず、天使を思わせるやさしい一面とは別に、自分を陥れた男への復讐を誓い、出所と同時に実行へ移していく。
「酸素のような女性」というキャッチフレーズの通り、素顔は清そなイ・ヨンエ。「女性をこのように描いた映画は韓国では非常に珍しい。殴る場面もある。監督には全幅の信頼を寄せており、いままで気づかなかった自分に出合う日々」と手ごたえを感じている。 
 日本でも放送中の「宮廷女官 チャングムの誓い」は韓国で視聴率57%と驚異的な数字を記録。が、ヨンエが4年ぶりに映画の仕事を選択したのは「テレビの完成度に限界を覚えた。私はイメージに執着するより、まだ学ぶ立場。映画の中で完成度を求めたかった」からという。トップ女優の大胆なイメージチェンジが、日本でも大きな話題を集める事になりそうだ。
 共演は『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク。2004年11月1日から撮影を始め、今年5月上旬にクランクアップ。韓国で7月に公開すると共に、8月下旬に開催されるヴェネチア映画祭への出品を目指している。日本では今秋、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開。