デビュー作『バーバー吉野』で話題をさらった荻上直子監督最新作『恋は五・七・五!』の初日舞台挨拶が今月26日(土)、渋谷シネ・アミューズにて行われた。本作は毎年夏に行われる全国高校生俳句甲子園大会を舞台に、主人公たちが心に抱くトキメキや、不安、恋の悩みを“俳句”の十七音に込めて描いた、笑いあり涙ありの青春映画。満員の会場で行われた舞台挨拶には、荻上直子監督、ヒロインの治子役・関めぐみさん、治子に恋をする土山役の細山田隆人さん、愛嬌たっぷりなマコを演じた小林きな子さん、ウクレレ好きの不思議少女Pちゃん役・蓮沼茜さんが登場し、作品への感想や現場でのエピソードを語っていった。
 
●荻上直子監督 「私も最初は俳句はジジイのうわ言、ババアのたわ言じゃい!って思っていて、それをそのまま脚本に反映させました。でも書いているうちに楽しくなってきて。俳句をやらない人もやる人も、『恋は五・七・五!』をきっかけにどんどん俳句をやってみてもらえれば。作品を観た帰り道に詠んでもいいかな。季語は…“初日”とか(笑)」
 
●関めぐみさん 「いっぱい来てくれてすごく嬉しいです。『恋は五・七・五!』が映画デビュー作なんですが、みなさん面白かったでしょうか?(会場から拍手がわく) あ、ありがとうございます! 俳句は祖母の影響で作っていたことがありましたが興味はあまりなかったので、治子と似ていますね。監督が本当に面白い方で現場も楽しかったんですが、監督の指導がわかりにくかったりするので分かり合えるまで話し合いました。このことで私にとっていろんな感性が伸びていったんじゃないかなと思ってます。あと、キャストのみんなと同じ青春時代を過ごしたんじゃないかってくらい仲良くなれたことも嬉しかったです」

●小林きな子さん 「Pちゃんとは10歳以上年が違うので不安でしたが、皆さん仲良くしてくださって楽しかったですね。あと、チアガールの服を着られたて嬉しかったです」
 
●蓮沼茜さん 「とても楽しい撮影でした。俳句はもともと興味はありませんでしたが、撮影を通して試験とかで「あ、これ切れ字じゃん」とわかるようになって身近な存在になりました」

●細山田隆人さん 「映画出演があるので皆を引っ張っていってくださいと監督から言われていましたが、現場はのびのびとやっていて、楽しくできました。監督はユーモアのある方でとても楽しい現場だったんですが、一人エッチをするシーンで「私は女だからわからないんだけど、どうやってするの?」と聞かれてとても困りました(笑)」
  
(yamamoto)

☆『恋は五・七・五!』は渋谷シネ・アミューズほかにて絶賛公開中!!

□作品紹介
『恋は五・七・五!』