“俳句”をテーマに、痛快で爽やか、そしてちょっと胸がキュンとする前代未聞の文科系スポコン・ムービー『恋は五・七・五』の特別試写会が、3月19日よみうりホールにて開催され、作品の上映後には本作が『バーバー吉野』に続く監督第2作となる荻上直子監督と、松尾高校俳句部の面々…ヒロイン高山治子で映画デビューを飾った関めぐみ、治子に憧れるツッチーこと土山を演じた細山田隆人、ウクレレ天然少女Pちゃんを演じた蓮沼茜、チアリーダー部をクビにされる太めのマコを演じた小林きなこ、そして松尾高校のライバル古池高校俳句部の面々が舞台に登場。作品を思いっきり楽しんだ観客から、熱烈な声援が送られた。
 荻上監督は松尾高校の4人について、「マコちゃんはすごく頑張りやさんで、最初は演劇チックなお芝居が抜けなかったんですけど、次第にカメラにも慣れ頑張ってうれました。Pちゃんは、このままなの。いつもいつも可愛くてムードメーカーさん。ウクレレも頑張って自分で弾けるようになってくれました。ツッチーは私が個人的に大ファンでこちらから出ていただいたんだけど、新人揃いの中で彼だけは私以上の大ベテランで、彼の場面では私の方がほっとしてというのがありましたね。関さんは初日こそすごく緊張してたけれど、やってもらったら1回でOK!その後は日に日によく、そして女優さんらしくなっていきました。男の子みたいな性格で、本当にさっぱりとした女の子です」とコメントし、楽しかった現場の雰囲気を伝えた。
 一方、松尾高校俳句部を演じたフレッシュな4人も、互いを役名で呼び合うなど、こちらも仲の良さを披露。「自分にとって初めてだったキスシーンの、皆さんの反応が気になります」(細山田)、「この映画をきっかけに皆さんも俳句をやっていだければいいなと思います」(蓮沼)、「リラックスしたムードが伝わってくれれば嬉しいです」(小林)、「演技に関して、もうちょっと切なくとかの監督からの指導は難しかったですが、それでお仕事として演じることの自覚を勉強させてもらいました」(関)とそれぞれ挨拶。
 またこの日は、本作の公開を記念し「あなたの“恋の五・七・五”」と題し募集された俳句の優秀作の表彰式も開催された。今回全国から応募された俳句は2000通を越え、厳正なる審査の結果東京FM賞、コーセー賞、優秀賞の3句が発表され、それぞれの句に対し、ゲスト陣が劇中の俳句甲子園でのノリそのままに、ユーモラスな講評を披露した。
 なお、『恋は五・七・五』は2005年3月26日より渋谷シネ・アミューズほかにてロードショー公開!
(殿井君人)

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恋は五・七・五!
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