宝島社第一回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作にして、95万部を超える脅威の売り上げを記録をしている『四日間の奇蹟』が、『半落ち』『チルソクの夏』の佐々部清監督によって映画化される。今月17日(木)、クランクアップ記者会見が開かれ、会場には佐々部監督、キャストの吉岡秀隆さん、石田ゆり子さん、尾高杏奈さん、松坂慶子さん、西田敏行さんらが駆けつけた。
 
 「一晩で一気に読んでしまった」くらい原作に惚れ込み、映画化権を自ら取得した佐々部監督。「特殊な能力を持つ登場人物ばかりの中で、石田さんが演じるヒロインの真理子だけが普通の人。でも一生懸命に生きていて、それが周りにも影響を与えるというところをやりたいと思っていました」と述べ、そこが他からもオファーがあったという本作の映画化を担当できた理由とも語った。
 
 また、「ピアノを見ると吐き気がするくらい、練習をしました(笑)」と語る吉岡さんは、本作で主人公・夢を絶たれたピアニストを演じる。「映画の神様が奇蹟を起こすのを待つばかり。出来上がりがとても楽しみです」と笑顔を見せた。
 
 続いて石田さんは撮影現場について「愛情の塊のような佐々部組のもとで撮影できて、とても幸せでした」と語り、その他のキャストからも「あったかくて、緊張感がありつつも居心地がとても良かった」(西田さん)、「1カット1カットを大切に撮っている、神聖な現場でした」(松坂さん)、「初めての映画出演でしたが、ホームシックにもならず楽しめました」(尾高さん)とほめ言葉が続出。とても良い雰囲気のもとで、本作の撮影は進められたようだ。
 
(yamamoto)
 
☆『四日間の奇蹟』は2005年6月4日(木)よりロードショー!!