狸と人は恋におちてはなりませぬ————。
巨匠・鈴木清順監督の最新作『オペレッタ狸御殿』は、唐の国からやって来た狸御殿の狸姫と実の父親に命を狙われているがらさ城の跡継ぎ・雨千代の恋の行方を中心に描かれる豪華絢爛なエンターテイメント作品。狸姫役に国際女優のチャン・ツィイー、雨千代役にはオダギリ ジョーというキャスティングも非常に魅力的だが、彼らが豪華な衣装を身にまとい、歌って踊る(チャン・ツィイーは吹き替えなしで日本語の歌にも挑戦)というのだからこれはもう注目するしかないというもの。

そんな本作の完成披露試写&舞台挨拶が7日(月)新橋ヤクルトホールにて実施され、上映前に鈴木清順監督と、牢番の次郎狸役のパパイヤ鈴木さんが登壇した。
 
「狸に貴重なお時間を割いていくれて恐縮に思います」と挨拶した鈴木監督は「ずっとミュージカルをやりたいと思ってた。老いの一徹です(笑)」と笑顔。また主演の二人については「(チャン・ツィイーさんは)ハリウッドでも活躍している女優さんですし、もうおまかせです。(オダギリ ジョーさんは)映画の賞を総なめしているし、もう言うことないよ」と満足げに語った。

続いてパパイヤ鈴木さんは「狸御殿だから狸の役なのかなと思っていたら、薬師丸ひろ子さんの分身の狸だときいて、おもしろそう、やりたい!と思いました(笑)」と本作の出演依頼が来たときのエピソードを披露。ちなみにパパイヤさんは、映画で歌と踊りを披露するのは本作が初めてとのこと。

最後に、パパイヤさんは「最初は難しい映画かと思ったんですが、リラックスして見られる作品です。僕の登場しているシーンにも注目してもらえれば(笑)」、鈴木監督は「口コミをよろしくお願いします!」とそれぞれ作品をアピールし、舞台挨拶を締めくくった。

(yamamoto)

☆『オペレッタ狸御殿』は2005年5月全国ロードショー!