大ヒット作『呪怨』のハリウッド版『THE JUON/呪怨』のジャパンプレミアが、2日(水)東京・中野サンプラザで行われた。上映前の舞台挨拶には清水崇監督、サラ・ミシェル・ゲラー、石橋凌、真木よう子が登場、超満員の会場を大いにわかせた。

 ビデオ版から数えると合計5本の『呪怨』を手掛けたことになる清水監督は、「(舞台挨拶が)いきなり怖い音で始まって引いてしまったかもしれませんが、本編もこれ以上引くところばかりなので(笑)楽しみにしてください」と先制パンチ。日本で公開される「ディレクターズカット版」は、アメリカではカットされたシーンを復活させたもの。ハリウッドで大ヒットを飛ばしたバージョンよりもパワーアップしていることは確実。また、主人公のカレン役を演じたサラは、「撮影を歓迎してくれた日本の皆さんと一緒に見られてとても幸せ」と笑顔で語った。

 続いて“日本代表”の一員である石橋さん、真木さんは、「絶叫と笑いのある映画。逃げるなら今のうちですよ(笑)」(石橋)、「何度見ても怖いです」(真木)と、本作の仕上がりに太鼓判を押した。さらに、プロデューサーの一瀬隆重さんは「最初の『呪怨』は、大阪と東京のみの上映でした。それがここまで大きな作品になった。アメリカでお金を払って劇場に見ったときに、チケット売り場の女の子が“この映画とてもおもしろいよ”と言ってくれたのが嬉しかった」とエピソードを披露。

 この上ない恐怖と笑いを盛り込んだ『THE JUON/呪怨』らしく、舞台挨拶にはびっくりな仕掛けが。まず、清水崇監督を大抜擢したサム・ライミプロデューサー(『スパイダーマン』シリーズ監督)から届いたビデオレターのラストは、話しながら歩くサム・ライミが車にひかれて死んでしまうというもの。特殊メイクで血まみれになったプロデューサーを見て、清水監督は「サムはお亡くなりになったようなので…。『スパイダーマン3』は僕が撮ります(笑)」と話し、会場を盛り上げた。さらに、オリジナル版『呪怨』大ヒット祈願でも大役を果たした(?)「呪怨ダルマ」が会場に姿を現し、サラが目玉入れを担当。そして日本版『呪怨』に出演した伊東美咲さん、『呪怨2』の酒井法子さんが花束贈呈役として登場し、『THE JUON/呪怨』の凱旋にさらなる彩りを添えた。

(山本)

☆『THE JUON/呪怨』は、2月11日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー!

□作品紹介
『THE JUON/呪怨』