〜二人で笑って、一人で泣いた〜

 生きていく上で、誰のせいでもない「どうしようもないこと」というものに直面するときがありますよね。吉元由美著「いつもなら泣かないのに」を原作とした『雨よりせつなく』は、そういったことを抱えている人々に恋愛を通して肯定的に語りかけ、未来を見つめながら生きることの大切さを柔らかく気付かせてくれる映画です。

 公開初日を迎えた本日、当摩寿史監督、演技初挑戦のカリスマモデル・田波涼子さん、西島秀俊さんが渋谷シネ・アミューズにて舞台挨拶を行いました。
 監督は「いい形でご理解頂けたら嬉しいです。キャスティングはぴったりでした。現場は明るかったですね」と、笑顔でコメント。田波さんは「宝物のような作品です。切なさを出したり、ちょっとした嬉しさを出したりするのが難しかったです」と、西島さんは「田波さんが初めて演技をされるという機会は一回なので、それにご一緒できるのは刺激的な体験でした」と述べていました。

 「インタビューを受けてて思ったんですけど、ラストは賛否両論みたいですね」と言う西島さん自身は、そのラストシーンは「なぜか印象強いです。切ない感じでした」と撮影を振り返る。静かな風景の中で静かに進むふたりの物語。肩の力を抜いて、落ち着いた気持ちで観て頂きたい作品です。
(村松美和)

■『雨よりせつなく』は渋谷シネ・アミューズにて公開中!

試写会舞台挨拶レポート

■作品紹介
『雨よりせつなく』