自分探しのロードムービー『YUMENO』完成披露試写会舞台挨拶!
金策のため無関係の一家を惨殺し逃亡する男ヨシキ、退屈な日常の中で確かなものを見出せない少女ユメノ、将来を見切ってしまった小学生リョウ。この3人が“ここではないどこか、今ではない自分”を探す軌跡を描いたオール北海道ロケのロードムービー『YUMENO』の完成披露試写会が都内で開かれ、鎌田義孝監督、主演の菜葉菜さん、内田春菊さん、貴山侑哉さん、有山尚宏さんが舞台挨拶に駆けつけた。
まず監督が「撮影前の準備が大変でしたが、プロデューサーをはじめ多くの方に助けられ完成しました。なので今日はとても感慨深いです。ゴツゴツした映画ですが、やりたいことはやれました。何か感じて頂けたらと思います」と述べ、菜葉菜さんは「とても思い入れの深い作品です。この役ができてよかったと思います。(登場人物の)それぞれの心の内面や感情に目を向けて観て頂きたいです」としっかりとした口調で語り、今回の出演が自信に繋がっている様子が伺えた。内田さんは「こんな寒い日に寒い映画を観に来て下さって」と会場を笑わせたのちに、本作の基盤となった殺人事件の被害者の方と知り合いだったことを明かして「その人の奥さん役と聞いて目眩がしましたし怖かったですが、素晴らしい文学的な青春映画だと思います」と絶賛。貴山さんは「スタッフ、キャストの気持ちの強さが過酷な現場でを乗り越える力となり、いい作品に繋がったと思います」、有山さんは「一人一人の熱い気持ちがこの映画を支えてくれたと思います」と、作品に関わる人々の想いを代弁していた。
また本作にて映画デビューを果たした人気芸人の長井秀和さんからビデオレターが届いた。浮気をして女子高生と奥さんの間で揺れる、というちょっと情けない役の長井さんの「巧く演じている!実際にこういうのを経験しているから説得力があってリアル!私の演技は素晴らしい!間違いない!」との自画自賛&暴露に一同大爆笑する場面もあった。
(村松美和)
■『YUMENO』は1月29日より渋谷シネパレスにてレイトロードショー!
□作品紹介
『YUMENO』