木藤亜也さんという女性がいました。徐々に手足や言葉の自由を奪われ、やがては身体の全機能が停止してしまう不治の病「脊髄小脳変性症」を14歳で発症しながらも、難関といわれる県立高校に合格。症状の進行が進み養護学校への転校を余儀なくされてもなお生きることを諦めず「人の役に立てる仕事をしたい」と望み続けた彼女の姿を『1リットルの涙』は描いています。原作である彼女の闘病日記「1リットルの涙」(1986年出版)と、母・潮香さんの看病の記録「いのちのハードル」(1989年出版)は、大きな反響を呼び、現在までに2冊合わせて80万部のベストセラーとなり、今もなお人々に感動の輪を広げています。

 本日スペースFS汐留にて本作のチャリティ特別試写会が開かれ、上映前に潮香さんから三根武氏(日本赤十字社企画広報室長)へチャリティ基金と原作本の寄贈式が行われた。これらは、「学校に行って友達と学びたかった」という切ない思いを受け継いで、名古屋の院内学級で病と闘いながら勉強に励む生徒たちのために使われる。
 潮香さんは「関係者の皆さんのご協力によりまして、亜也がまた世の中に飛び立ってくれたようです。亜也は、本当に辛くて悲しくて苦しい中にも、生きるんだという強い気持ちを諦めずに一生懸命生きてきました。いっぱい教えてもらうことができ、元気ももらいました。皆さんにも少しでも伝わればと思います。主演の大西麻恵さんは亜也の難しい動作や言葉遣いを熱心に演じてくれました。映画の終盤では、亜也とだぶって見えるほどでした」と述べた。
(村松美和)

■『1リットルの涙』は2月5日よりテアトル池袋、立川シネマシティ、ほか全国ロードショー!

□作品紹介
『1リットルの涙』