北海道の大地を舞台に、厳しい自然と戦いながら原野開拓に挑んだ人々の愛とロマンを壮大なスケールで描く超大作『北の零年』がいよいよ完成した。本年の冬から夏にかけて7カ月に及ぶ北海道ロケを敢行し、その大自然の臨場感は見事に広がりのある映像としてワイドスクリーンで表現。製作費15億円を投じて、長期ロケにかけられた撮影日数、自然やセットのスケール感、豪華キャストに加えて述べ7000人のエキストラなど、映画史に新たなジャンルを切り開く壮大な叙事詩となった。
本日その、『北の零年』完成披露会見が東京国際フォーラムにて行われた。
会場はざわつきを見せ早くも日本の映画史に残る話題超大作という雰囲気を匂わせていた。
そして登壇者も超豪華俳優人たち。
吉永小百合さん、豊川悦司さん、柳葉敏郎さん、石原さとみさん、石田ゆり子さん、行定勲監督、東映(株)代表取締役社長の岡田裕介さん、渡辺謙さん〈TV.電話中継にて参加〉

吉永:「10年前から企画があったがなかなか実現しなくて、北海道の方々のサポートを受けながらやっと完成した『北の零年』。感無量な気持ちでいっぱいです。皆の心を癒し、明るい灯がともるようなそんな作品になったら嬉しいです。現場は想像以上の寒さでしたが、粘る監督についていこうと必死でがんばりました。この作品は私自身、零(ゼロ)から出発して行こう!そんな作品です。」

豊川:「とても大きな企画で素晴らしい作品に参加できた事はとても光栄だし、とても幸せです。」

柳葉:「スタッフ皆さんと、吉永さんはじめとする役者の方たちと共に色々な事を乗り越えて出来上がった超大作です。これを乗り切れたんだから後はもう怖いもの無しですね。これに参加でき、少しは親孝行出来たかな?と思います(笑)」

石田:「この作品に半年以上時間をかけ、東京と北海道を行き来する日々は大変でしたが、出来上がった作品を見てスタッフロールに自分の名前を見つけた時は感激でした。ぜひ色々な人に見て頂きたい作品です。」

石原:「こんな素晴らしい役者の方々に囲まれて仕事をする事はもうないのかな、と思うと寂しくて…。だからこそこの作品に参加でき私自身とても自信がつきました。ぜひ私と同世代の人達にも見て頂きたいと思います。」

渡辺:「今日その場に行けなかったのがとても残念です。今年は新潟で大地震が起こったり色々な災害があり大変な年でしたが、この作品の主人公たちも苦境の中、明日への希望を捨てずに頑張っていきます。なので作品を観た方もそんな気持ちになって頂けたらと感じています。あと、僕は冬のシーンへは参加していないのですが雪の中で吉永さんが子供をおんぶしているニュースが入った時に“俺は東京で何をしているんだ!”と今すぐ駆け付けたい気持ちになりました。本当の夫のように。改めてこの作品をやるにあたり日本人としてどう生きて行くべきか、日本という国についてどう思うかなどを考える事が出来たので僕にとって大きな作品となりました。」

行定監督:「東映とは『Go』以来の仕事で最初この話が来た時は俺に出来るのかと不安になりましたが、あの時の恩返しが出来るかもしれないという思いにもなり引き受けました。でも実際撮影に入ってから分かった事は“答えがない”という事です。撮っても撮っても不安なんです。本当にこれで合っているのか?と思い、何回も撮りを繰り返していましたが何度撮ってもやはり撮り足らない感じでしたね。でも無事完成出来て良かったです。この作品は、現代にも繋がるものがあると思います。吉永さんが言ったように暗闇の中にひと筋の光が灯るようなそんな映画になればと思うのでぜひ一人でも多くの人に観て頂きたいですね。」

会見後、空前の規模・日本全国13箇所ほか500万同時中継で完成披露プレミア試写&舞台挨拶が行われ、吉永小百合さん、豊川悦司さん、柳葉敏郎さん、石原さとみさん、石田ゆり子さん、平田満さん、行定勲監督が舞台へ登壇。目の前にいる沢山の観客たちに挨拶を交わした後、早速幕が上がり『北の零年』の上映へと移ったのであった。

※ 2005年1月15日より全国東映系ロードショー
(菅野奈緒美)
■作品紹介
北の零年