本作は、戦争という不条理が愛し合う家族や恋人を引き裂き、いかに人間としての尊厳すら無きものにしてきたのかを、双子の姉妹の波瀾に満ちた生涯を通じて描いた感動作である。
原作はオランダの女性作家テッサ・デ・ローの「アンナとロッテ」で驚異的な売上を記録。
その原作の映画化という事で、映画が公開されるや、本国オランダでは“この10年間で最も優れたオランダ映画10作品”の1本に選ばれ、2003年ゴールデン・カルフ賞最優秀作品賞を受賞、またオランダのみならずヨーロッパで大ヒットを記録し、2004年アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。
 その『アンナとロッテ』の日本での公開に先駆け、作品にちなんだ前代未聞(!?)のトークショー付き《双子特別試写会》が本日、新橋スペース汐留にて開催された。会場にはたくさんの双子が大集合。そこで芸能界でも双子の人気者お二方、マナカナちゃんこと三倉茉奈さん(18歳)と三倉佳奈さん(18歳)が登場。早速トークショーが繰り広げられた。

双子で得をした事について聞かれると、二人声を揃え「得ばっかりでいいですよ〜双子は。常に同世代の友達が近くにいる感じがして。学校も同じなので話も合うし!」とお互いの顔を見合わせてとびっきりの笑顔で答えた。損した事については「私たち服が共同なので、今日この服着たい!って思っても大抵相手も同じ事思っているからかぶるんです。そんな時はじゃんけんで決めます。(笑)」とまたまた声を揃える。
映画の話になり、この映画の中で双子の主人公たちがどちらかに何かが起こるともう片方も何かを感じる、というシーンがあるが二人はどうかという質問に対し「それはないですね〜私たち二卵生の双子だからもしかしたら一卵性の双子の人にはあるのかも…!」と答えると会場からとてもそっくりな双子の女の子たちから「私たちは一卵性だけど、確かに一緒に熱出したり同じところケガしたりします。」という言葉にマナカナちゃんたち、目を輝かせて「すごーいっ!!」と大興奮。
 映画の見どころについては「この映画は私たち2回見たんですが、1回目は感動そして2回目はもっと理解が深まって更に感動します。華やかでうわ〜っという感じではなく、じっくり見る映画だと思います。また双子同士で見るとより共感できる所が多いかもしれませんね!」と語った。
 
双子はもちろんそうでない方でも感動の世界に浸れる『アンナとロッテ』は2004年12月11日より有楽町スバル座にてロードショー!
(菅野奈緒美)
■ 作品紹介
アンナとロッテ