テアトル池袋で、第一夜に続き、“日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場 第二夜”が初日を迎えた。
舞台挨拶には、監督の熊切和嘉さん、蔵六役の森下サトシさん、春子役の川口真理恵さん、白橋役の三浦誠己さん、父親役の黒沼弘己さん、母親役の東千晃さんらが登壇、さらに原作者の日野日出志さんら急遽参加、コメントを語った。

熊切監督「全体的に時代物なのでそこは苦労しました。ラストの雑木林のシーンは寝ずにやって、役者とスタッフには苦労かけました。」
森下さん「特殊メイクには30分くらい時間がかかりました。後半、蔵六は怪物のように見えるが、監督からはちゃんと血の通った人間らしく演じてくれ、と言われました。」
川口さん「台本始めて読んだとき正直よく分からなかったです。それで何度も読み返し、兄たちにも何度か会って段々分かってきましたね。」
三浦さん「この役を演じるときに、いやな奴とかどう見えるとかあまり考えずに監督と相談しながらやりました。」
黒沼さん「出演依頼来たときに、私は熊切監督ということで台本も見ずに決めたんです。でも、監督に「ハードな現場になると思う」と言われ『鬼畜大宴会』みたいだったらどうしょうかと少し不安になりました。(笑)」
東さん「私は舞台が多くて、こういう作品は初めてなんです。それで、どうしてもリアクションや動作が大きくなってしまって…監督にそれを指摘され20回ちかくやり直したシーンがあります。何もしなくても中から出てくるという演じ方もあるのだと気付いたので、この作品には感謝です。」
日野さん「デビューして2年でまだ自分の世界観なく、自分独自の作品を作りたくて本作にとりかかりました。丸1年かけてできたのが本作です。これが社会に受け入れられなければ漫画家はやってなかったかもしれないですね。だから一番思い入れが強い作品です。」

キング・オブ・カルトホラー漫画家“日野日出志”12月4日からは、「恐怖列車」「オカルト探偵団 死人形の墓場」が同劇場にてレイトショー公開される。

2004年11月20日(土)〜12月2日(金)爛れた家「蔵六の奇病」より、テアトル池袋他にてロードショー
2004年12月4日(土)〜12月24日(金)「恐怖列車」「オカルト探偵団 死人形の墓場」、テアトル池袋他にてロードショー
(菅野奈緒美)
□作品紹介
日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場 第二夜