韓国ドラマ「冬のソナタ」、小説・映画・テレビドラマ「世界の中心で、愛を叫ぶ」、そして小説・映画の「いま、会いにゆきます」の大ヒットからも伺える通り、今“純愛”を求めている日本に、アメリカからその究極をいく映画『きみに読む物語』が届いた。原作は全米で450万部の大ベストセラー小説『THE NOTEBOOK』(ニコラス・スパークス著)。1996年の発売と同時にニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストに56週にわたってランクインしたという、驚異的な記録をもつ。その待望の映画化となった本作は、6月の公開以降5週連続ベストテン入りを果たし、8月には名画『マディソン郡の橋』の興行収入を軽く超えて8000万ドルを突破した。
 恋は、1940年夏の出逢いから始まる。時代がふたりの間に立ちふさがろうとも、何度ぶつかり合おうとも、何年離れていようとも、忘れられなかった初恋…。何ものにも屈せず真っ直ぐに一人の人を想い通す姿、さらにその深い愛による癒しに感動を覚えずにはいられない、眩しく美しいストーリーだ。

 本作で一途な青年ノアを演じたライアン・ゴズリングが初来日し、16日、丸の内ピカデリーにて開かれた特別試写会で舞台挨拶を行った。まずは「コンニチハ!」と優しい笑顔で会場の多くを占める女性客の心をがっちり掴み、役作りで家具作りの職人に弟子入りをして自らも制作したとのエピソードなどを披露(ちなみに、ライアン作の白い椅子は実際に撮影でも使われ、ストーリー中盤で登場する大きな家のポーチに置かれたそう)。
 そしてそのライアンに花束贈呈に現れた“ゆうこりん”こと小倉優子を、ライアンは日本語で「カワイイ!」と大歓迎。小倉が着ている襟元に白いファーをあしらった水色のワンピースは、ノアの恋人アリーをイメージしてデザインされたものという話を聞くと さらに表情が緩む。11月1日の小倉の誕生日、11月12日のライアンの誕生日を一緒に祝おう!ということで、バースデーケーキも登場!思わぬゲストとプレゼントに、ライアンは上機嫌な様子だった。
 最後に、またまた日本語で「どうぞ、この映画を楽しんで下さい。そして、心で感じて下さい」とのメッセージを一生懸命述べ、大きな拍手に包まれて上映に移っていった。

“純愛”モノで涙したいと思う方は必見です。きっと、想うことの力を信じたくなるはず。
(村松美和)

■『きみに読む物語』は、2005年2月5日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー!

□作品紹介
『きみに読む物語』