ペットのいる生活は何にも代えがたい!犬や猫など動物たちと一緒に寝食をともにしたことがある人なら、誰しもこの言葉は納得できるだろう。特に、犬との共生を描いた映画は、古くは『ハチ公物語』や『南極物語』、『マリリンに逢いたい』から、最近では『さよなら、クロ』『クイール』『犬と歩けば〜チロリとタムラ〜』などのヒットが記憶に新しい。こういう歴史を顧みても、犬は常にパートナーとして、友達として、今も昔も人間たちによりそってきたということがわかる。新鋭監督たちが豪華キャストとともにリレー形式のオムニバスで綴る犬と人間の友愛を描く犬映画の最新作『いぬのえいが』は、これら犬映画のニューモードとして要注目の作品だ。プロデューサーは『呪怨』シリーズで有名な一瀬隆重氏。
 11月12日に行われた完成披露試写会には、メイン監督をつとめる犬童一心監督が舞台挨拶をおこなった。「(この映画を監督する話は)『ジョゼと虎と魚たち』の撮影中でした。一瀬さんとは学生時代自主映画作ってた頃からの知り合いでしたが、はじめて今回映画のオファーをされました。ホラー映画はお前には無理だっていわれてたけど、今回は犬の映画だし、僕の名前(犬童)もきっと理由のひとつだったのかもしれない(笑)。」と犬童監督。
また、世にも可愛いワンちゃんたちがわんさと登場する犬好きならずとも垂涎なこの映画だが、犬童監督が担当する作品のメインともなっている「ポチは待っていた」シリーズの、素朴な愛らしさで観客を魅了する和犬ポチ。
「いるだけでいとおしく感じさせることができるワンちゃんを探しました。」と犬童監督が選んだのはコンちゃんという柴犬。「犬が一生懸命演技しているところと、単に僕ががんばったところがまじってます。」
中村獅童、伊東美咲、宮崎あおい、佐藤隆太、乙葉、荒川良々、佐野史郎、渡辺えり子、などなど豪華メンバーによる「ひとといぬ」の競演。かわいい!楽しい!ちょっぴりせつない!珠玉の犬エンタテインメントでほんわかしちゃおう!
(綿野)

☆『いぬのえいが』は2005年3月春休み、全国ロードショー!

□作品紹介
いぬのえいが