本日、『ポーラー・エクスプレス』来日記者会見が六本木グランドハイアット東京で行われ、本作でなんとサンタクロースから8歳の少年までの5役を演じわけたトム・ハンクス氏と、数々の作品を世に送り出し、本作では新しい映像技法“パフォーマンス・キャプチャー”を取り入れて素晴らしい世界を作りだしたロバート・ゼメキス監督が登場した。しばらくカメラのフラッシュは途切れる事なく光り続けたが、そんな中、質疑応答へと入りトムと監督は早速沢山の話を披露してくれた。

Q.今回“パフォーマンス・キャプチャー”という技術で主人公ヒーロー・ボーイを演じてみていかがでしたか?
トム:「この子供の役を実際に子役に演じさせるのではなく、大人の解釈で自分も8歳に戻ったつもりでやりました。他の子供の役を演じたのも大人の俳優です。大人と言うものを忘れられ、擦れてる部分は捨てる事もできる。それでいて子供の無邪気さは残して。今までの全てのルール外して演じられる事が楽しかったです。」

Q.今回トム・ハンクス氏とロバート・ゼメキス氏は『フォレスト・ガンプ』『キャスト・アウェイ』に続き、タッグを組むのは三度目になるが相手の良い部分とは?
ロバート:「トムは素晴らしい俳優だし、とてもいー奴です。演技は言うまでもなく、映画の仕事をしていく上でのプロセスを分かっているので僕も監督しやすかったです。」
トム:「ロバートは僕の可能性や幅を広げてくれた人。「君がいなきゃ!100%君が必要!」と言って信頼を寄せてくれる。僕達は同じレベルのアーティストとしてコラボレーションしているのです。まだ3作目なので、これからもっと色々な作品を一緒に作って行きたいと思っています。」

Q.“パフォーマンス・キャプチャー”で撮った理由は?
ロバート:「企画の時から重要だと思っていたのは、絵の感覚。原画の持ち味をそのままスクリーンに反映させたいと思ったのです。あまりにリアル過ぎてもファンタジー性が失われてしまうし。アニメでもだめ、ライブでもだめ、どちらでも出来ない中間の部分をこの“パフォーマンス・キャプチャー”では成し遂げられるのです。」

Q.原作者のクリス・ヴァン・オールズバーグ氏とは本作を製作するに当たって何か話し合いはしましたか?
トム:「クリス氏から言われた事はただひとつ。アニメーションにはして欲しくない、と。原作が29ページなので、それをいかに長編映画用に中身を膨らませるかアイディアを出してくれて自由にやっていいよ、と言って非常にサポートしてくれ助かりました。」

Q.撮影中のエピソードは?キャプチャースーツの感想は?
トム:「あのスーツは色々コードがあって〜と皆さんは複雑に思うでしょう。しかし、我々俳優にとってはそうでもなかったんです。セットも、メイクも、衣装も無い。大学の演劇みたいな、舞台でやっているような感じでした。ですから、俳優はイマジネーションを膨らまして演じていました。頭にはセンサーが付いているからバカバカしい感じに見えますが、だからこそ自由に出来たんです。あれは、パワフルな瞬間でしたね。自分達が本当に北極にいるような感じになって。」

トムは終始サービス精神旺盛でどんな質問にも笑顔で答え、監督もそんなトムを信頼し、本作“ポーラー・エクスプレス”にも自信を持っている様子が伺えた。
本作はぜひ現代人、特に大人になるにつれ夢を忘れかけてしまった方に観て頂きたい。大人になっても夢を持ち続ける大切さ、強く信じれば夢は絶対叶う。そんな気持ちを気付かせてくれる作品になる事は間違いないからだ。

「さあ、ポーラー・エクスプレスに乗って。“初めてのクリスマス”をみつける旅に出よう!」
(菅野奈緒美)

■2004年11月27日、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて公開 
 日本語吹替版も同時公開

□作品紹介
ポーラー・エクスプレス